イスラエルでは、新規感染者が毎日2000人前後が続いている。30日に行われた検査は、2万846件で、感染率は8.8%を記録した。
感染者の総数は7万人を超えたが、今現在、発症している人は2万6080人。このうち入院しているのは740人で、重症者は321人。人工呼吸器装着者は100人。一昨日9人、昨日12人死亡して512人となった。
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<週末部分ロックダウン継続へ>
先週末から始まった週末だけの、食品店、薬局以外の小売店は、金曜5時から日曜朝5時まで閉店するという部分的ロックダウンは、経済的な困難を店舗に与えるだけで、疫学的には意味がないとの反発が出ていた。
政府も新しく就任したロニー・ガムズ・コロナ長官も、この訴えには理解を表明しながらも、今、あわてて解除するよりも、今週末もこのまま同じ形でのロックダウンを継続する方がよいとの考えを明らかにした。結局、今週末も先週と同じ形の週末となっている。
しかし、大きなモールは、店舗に対し、「開店することに反しない。」と伝えており、政府の指示に反して開店する店もあるとみられている。しかし、違反と判断された場合、15万円程度の罰金を払わされることになる。
www.timesofisrael.com/some-stores-set-to-open-doors-in-defiance-of-weekend-shutdown-regulations/
ガムズ長官だが、就任してすぐにティシャベアブと安息日が入っているので、大きな動きはない。しかし、検査と感染者の行動追跡をイスラエル軍へ移行するための作業ははじまっており、早ければ、来週中にも移行を完了することを目標としている。
ガムズ長官は、来週月曜から、独自のコロナ対策「イスラエルの盾」の実施をすすめていくとみられている。
<イスラエルはコロナをコントロールできている?:ヘブライ大学>
ヘブライ大学の研究者たちによると、イスラエルでは、コロナで重症化する人が減っており、感染者数が倍になる日数が27日と伸びていることから、コロナをコントロールし始めているとの見解を示した。*1日の感染者が2000人前後にとどまっている。
研究者たちは、今重症の人の中からまだ200人が死亡することは避けられないとしながらも、医療崩壊にはならないのではないかとの見方でを示している。しかし、今後の市民たちの感染予防しだいで、爆発的感染の可能性がなくなったわけではないと釘もさしている。