新しい掟:イスラエルのドローンでパレスチナ武装組織3人死亡 2023.6.26

https://www.timesofisrael.com/israeli-drone-strikes-car-carrying-alleged-palestinian-gunmen-in-northern-west-bank/

したたかなネタニヤフ首相だが、入植者たちの暴力は非難しながらも、ユダヤ人入植地への拡大は着々と進めている。それで、パレスチナ人によるテロ行為も増えているのだが、それに対する対抗措置として打ち出したのが、あらたな警告となる空からの攻撃という新しい攻撃の法則である。

イスラエル軍は、ジェニンでの攻撃で、初めてヘリコプターによる空からの攻撃を行なっていた。これに加え、22日、イスラエル軍は、武装した3人のパレスチナ人が乗った車をドローンで攻撃し、3人は死亡した。

死亡した3人は、ジェニンの武装組織の司令官、スハイブ・アル・ゴウル(27)とその兵士、ムハンマド・アワイス(28)、ファタハのアルアクサ殉教団(パレスチナ自治政府側)アシュラフ・アサーディ(17)だった。

ネタニヤフ首相は、今後も使うということを述べ、警告を発した形となった。確かに、今後テロやイスラエル軍への攻撃する際に、ドローンは脅威になるかもしれない。しかし逆に、イスラエルへの敵意は高まることになり、テロが減る手段になりうるものだろうかとも思う。しかし、それほどに、パレスチナ人が使う武器もグレードアップしているということなのである。

いずれにしても、イスラエルとパレスチナ人の戦いは、次の段階へとすすんだということである。

www.timesofisrael.com/liveblog-june-21-2023/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。