イスラエルへの憎しみのゆえに、同胞の体を切り刻むパレスチナの過激派のニュースの少し前に出ていたのが、ハマスとの戦いで戦死した息子の体を、同胞の臓器移植に提供した親たちの記事である
1)ヨハナタン・サモ軍曹
11月10日、ヨハナタン・サモ軍曹は、ガザ内部での戦闘で負傷し、まもなく死亡。サモ軍曹の両親は、息子の臓器によって、一人でも多くの命を救いたいと、息子の心臓、肺、腎臓、肝臓の一部を寄付することにした。
それらは、まもなく、6人の人に移植された。写真は、ヨハナタンさんの心臓を受け取ったヤコブ・マルカさん(46)
ヨハナタンさんの肝臓の小葉は、9ヶ月のテヒラちゃんに移植された。テヒラちゃんの母親は、「あなたの息子のおかげで生まれ変われた」と語ったとのこと。
2)アミハイ・ルービン軍曹(23)
アミハイ・ルービン軍曹(23)は10月7日、ガザ国境で足を撃たれたが、戦闘し続け、ついに頭を撃たれた。それでも20分戦い続けたという。エルサレムのハダッサ大学病院に搬送され、3日後に死亡した。
アミハイさんの肺は、70歳の男性に、肝臓は23歳の男性に、肝臓は、8歳の男の子に、腎臓の一つは、29歳の女性に、もう一つは、7歳の少女に移植された。
3)ロイ・ナハリ大尉(23)
ナハリ大尉は10月9日、ハマスが侵入したキブツ・クファル・アザでの戦闘で重傷となった。病院搬送後、脳死と診断された。心臓は、63歳の男性に、肺は72歳の男性に、肝臓は44歳の女性に、腎臓1つは29歳の男性に、もう一つは61歳の女性に移植された。
4)ショハム・ベン・ハーラッシュ巡査部長(20)
ショハムさんは、10月7日、ケレン・ショムロンでテロリストと戦って重傷となった。26日にエルサレムの病院で脳死と診断された。心臓は48歳男性に、肺は59歳男性に、腎臓は67歳男性と、69歳女性に、肝臓は、61歳男性に移植された。
父親のイランさんは、当初反対していたが、息子がそれを希望していたことを妻から聞いて同意したという。それでだれかの命が助かったということが慰めになっていると語っている。
5)ナアラン・アシュチャー軍曹(33)
レバノン国境で作戦中に戦車が転覆して重傷となった。11月5日に脳死とされた。ナアランさんは、昨年、すでに腎臓1つを寄付していたという。心臓は59歳男性に、肺は72歳男性に、肝臓は67歳男性に、残りの腎臓は43歳男性に移植された。
遺族は妻と3歳、6歳の子供。
石のひとりごと
戦死した兵士たちの笑顔。。誰かが戦死し、だれかが命をながらえる。これもまた、贖われたという一つの例かもしれない。臓器を与えられた人は、その犠牲を思い、無駄にせず、しっかり生きてほしい。
この記事からも、ユダヤ人の命の認識は、やはりどの民族よりも深いと感じさせられる。これはやはり、ユダヤ人は、無意識のうちにも天地創造の神を通して、その主権の中で、命を見ているということではないかと思う。軽んじられる命はないということである。