6日、アッバス議長(81)が心臓カテーテル検査を受けたと報じられた。結果は異状なしということだが、この検査をするということは、心臓に何らかの疾患があるということである。
アッバス議長は、先週、エルサレムでペレス元大統領の国葬に参列している。パレスチナメディアの情報としてチャンネル2が伝えたところによると、その翌朝、参列に反発するパレスチナ人がアッバス議長の自宅に銃撃している。(議長は無事)。
また、アッバス議長のペレス氏葬儀列席が原因で、ツルカレムでは、ファタハ系とハマス系の若者たちが暴力的に衝突した。
81歳の議長には重すぎるストレスであったのかもしれない。
www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/218593
<パレスチナ自治政府市議会選挙最大4ヶ月延長へ>
アッバス議長がパレスチナ自治政府の指導者になったのは2005年。以来、11年、周囲の要望にもかかわらず、アッバス議長は次期代表の準備をしていない。
ハマスの台頭の他、ISIS勢力もパレスチナ側に入り込む様相となっているため、万が一アッバス議長が死去した後に、大きな混乱になるのではないかと懸念されている。
パレスチナ自治政府では10月8日、次期議長の選出に関わるとされた市議会戦が予定されていた。しかし、現状ではハマスが逆転してしまう可能性もあるためか、延期になっていた。
これについてパレスチナ自治政府は、4日、改めて市議会選挙を最大4ヶ月延期すると伝えた。次回の市議会選挙には、ガザ地区は入らないという方針を発表している。当然ハマスは政治的だと反発している。
なお、次期代表として可能性があるのは、元ファタハの軍事指導者で、現在イスラエルの刑務所にいるマルワン・バルグーティ(57)。個人的にはイスラエル人7人を殺害したとされる。
ファタハ内部での候補として、元西岸地区治安部代表のジブリル・ラジョウブ氏(57)そのライバルのサエブ・エレカット元交渉担当(61)、モハンマド・ダーラン氏(55)などが考えられるが、どれもぱっとしない。