寒い週末に備えるエルサレム~スーパーのひとこま~ 2015.2.19

イスラエルでは明日から週末にかけて、気温がかなり下がり、北部を中心にエルサレムでも雪になる可能性も0ではないとの予報になっている。大学の明日の夜の授業はキャンセルになった。

今日午後、スーパーに行くと、普通ならすいているはずの時間帯なのに、レジには相当な列・・・。カートもかごもなくなっている。店員にきくと、全部使われているとのことで、かわりに段ボール箱を与えられた。

外には車が列をなして、駐車場入りを待っている。客の女性に聞くと、皆、明日からの寒波に備えて、買い込んでいるのだという。

それにしてもイスラエル人の買い方は、アメリカ人以上かもしれない。大人が2人は乗れるカートに、文字通り山のようにてんこもりで買っている。日本人と比べるなら、5倍以上買っている人も普通にいる。

イスラエル人の食べる量は、日本人の3倍ぐらい、いやもっとなので、これだけ買っても、おそらく1週間後には、すっかりなくなっているのだろう。ちなみにイスラエルの物価は、野菜果物以外は、日本以上である。

<イスラエル一の激安スーパー・ラミレビ>

ところで、イスラエルで最も安いスーパーは、やっぱり、全国チェーンのラミレビ。社長の名前そのものの店名なのだが、これがそうとう”勉強”している。他店より、一品一品、ほぼ2-3シェケル(60-90円)安い。中には軽く5シェケル(150円)安いものもある。

さらに!メンバーズカードというものがあり、そこからさらに割り引いてくれる。最近、銀行残高で問題を起こさないということで、新しくグレードアップされたカードをもらった。それを元にラミレビ・メンバーズカードを手に入れることができた。

支払ったあとのレシートをみてびっくり。メンバーには、トイレットペーパーなど特定の数点の商品にメンバー割引がついていたらしく、合計21シェケル(約630円)も割り引かれていた。これは混むはずだ。

様々な種類のユダヤ人客がそれぞれの世界に入った状態で、ところせましとショッピングしているラミレビ。その横で、私語をつつしまない店員たちが、豪快なアラビア語で、商品を出し入れしている。レジをうっている女性もアラブ人がほとんどだ。

なんやかんや言って、日常生活では、ユダヤ人とアラブ人はけっこう、共存しているのである。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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