北部で戦闘エスカレート:IDFがラグ・バ・オメル・イベントキャンセル 2024.5.10

at the Lag B'Omer event in Mount Meron on April 29, 2021 (photo credit: REUTERS/STRINGER)

北部国境ではレバノンのヒズボラとの攻撃の応酬が続いている。9日、国境の町、マルキアにあるIDF拠点の一つに、ヒズボラが対戦車砲、ミサイルを発射し、イスラエル兵1人が死亡。1人が軽傷を負った。死亡した兵士は、ハイム・サバック軍曹(20)

実はこれに先立ち、同じ日、ヒズボラメンバー2人と、イスラム聖戦メンバー3人がイスラエルの攻撃で死亡していたのであった。

www.timesofisrael.com/idf-announces-soldier-killed-in-hezbollah-attack-on-army-post-in-north/

イスラエルでは、5月25日日没からラク・バ・オメルというユダヤ教のイベントがある。

北部国境に近いメロン山に、ユダヤ教正統派たち20万人の大群衆となって集まり、ユダヤ教において、歴史的に尊敬されているラビ・シモン・バル・ヨハイを覚える。

あまりの大群衆で、2021年には、将棋倒が発生し、45人が死亡するという大惨事にもなったイベントである。

メロン山は、レバノン国境から8キロしか離れていない。メロン山には、イスラエル領空交通管理拠点があることから、ヒズボラは、大量のミサイルを発射したり、誘導ミサイルを発射したこともあった。

このため、イスラエル軍は、今年は、メロン山でのイベントを中止するとして、5月24日から27日まで、山を閉鎖し、正統派たちが入れないようにすると発表した。これに超正統派がどう反応するかだが、今の所、その情報はない。

www.timesofisrael.com/idf-cancels-lag-bomer-celebrations-on-mount-meron-in-light-of-hezbollah-attacks/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。