イスラエルは、軍の8200諜報部隊を動員し、世界中で、新型コロナに効果が期待出来る情報をくまなく探し続けている。
少なくとも15人の隊員が、シェバ・ホスピタルの敷地内で、情報を集めて分析し、結果を医療チームに報告する。たとえば、ドイツは感染者は増え続けているのになぜ死者は少ないのか、どうやって韓国はピークを平らにできたのか。
また世界でどのような治療への試みが行われているか、世界の被害の状況や、イスラエルの状況など様々な情報を、通常は諜報活動でつかうアレゴリズムで現状を分析する。チームは、パレスチナ自治区のコロナ情勢も調べており、政府にも報告している。
www.ynetnews.com/magazine/article/Bk6nFPMP8
<日本の抗インフルエンザ薬アビガン>
日本のフジフィルムが開発した、抗インフルエンザの薬とされるアビガン(ファビピラビル)が、新型コロナ感染者に効果があるケースが出ている。中国も、新型コロナ患者に使用して効果があったとの報告をしていた。
しかし、アビガンは、新型コロナに特化した薬ではなく、まだ十分な検証が行われていない。日本でも臨床実験が行われる中、安倍首相は、希望する国々とも協力して効果を確認していくと発表している。
そのアビガンが、イスラエルにも到着。まもなく、エルサレムのハダッサ大学病院など、複数の病院で、患者80人でのテストが始まるとのことである。
早くにアビガンがイスラエルに到着したことについて、カッツ外相は、東京のベン・アリ在日本イスラエル大使の努力に感謝を述べている。ベン・アリ大使は、さらにこの薬をイスラエルに調達する意向とのことである。
なお、安倍首相は、アビガン200万個を備蓄すると報告している。
www.jpost.com/israel-news/israel-among-first-to-try-experimental-japanese-coronavirus-drug-623794
一方で、4月7日、茂木外相は、アビガンを、インドネシア、チェコ、トルコ、イランなど希望する20カ国に無償提供すると発表した。さらに30カ国とも供与の調整が行なわれているとのこと。
www3.nhk.or.jp/news/html/20200407/k10012372511000.html
こうした動きを受けて、新潟県糸魚川市の会社デンカが政府の要請を受けていったん停止していたアビガン製造ラインを再開することが決まっている。