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ラファのUNRWA倉庫攻撃でハマス司令官死亡
13日、イスラエルは、ガザ地区ラファのUNRWA(国連パレスチナ難民救済機構)の倉庫への攻撃を実施。ハマス司令官含む5人が死亡した。UNRWAによると、5人のうち1人はUNRWA職員だった。
イスラエル軍によると、死亡したハマス司令官は、モハンマド・アブ・ハスナで、イスラエル軍に関する情報収集と、作戦を担当していただけでなく、ガザ地区に搬入される支援物資を押収し、ハマスに流す働きを担当していた人物である。
以下はまさにハスナを狙った空爆の様子。
מוקדם יותר היום כלי טיס חיסל באופן ממוקד את מחמד אבו חסנה, מחבל חמאס במחלקת המבצעים של מרחב רפיח. התקיפה בוצעה בעקבות מידע מודיעיני מדויק של אמ״ן ושב״כ.
חסנה תכלל פעילות נרחבת של יחידות חמאס השונות, היה בקשר עם פעילי השטח של חמאס והפעיל אותם>> pic.twitter.com/r7fn37yGoh
— צבא ההגנה לישראל (@idfonline) March 13, 2024
UNRWAへの攻撃だったので、世界のメディアは一斉に、イスラエルを非難しているが、その背景にはこういう事情もあったということである。
*UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)
UNRWAについては、職員1万3000人の90%がガザ市民で、ハマスの影響下にあったことは否定できない事実。このうち数十人は、10月7日のイスラエル人虐殺に関わっていたことがわかっている。これを受けて、1月、国連は、14人をUNRWAから解雇した。
これを受けて、アメリカ、日本など、16か国がUNRWAへの支援を停止したが、ガザで飢餓が深刻化していることを受けて、カナダとスウェーデンが、UNRWAへの支援を再開したところである。
ガザで販売されている食料:貧民は買えない
ガザ、特に北部では、現在も行われている戦闘が原因で、国連組織による支援物資が届かなくなっており、餓死者が出る事態になっている。その地域の実情が以下のNYTの記事に出ている。
人々は、市場に買いに行くが、お金がなく買えない。たとえば、小麦粉は戦前、500グラムが約40セント(70円)であったのに、今は約10ドル(1500円)である。長時間並んで、スープキッチンでもらう食料もかなり限られている。
1日1食が普通で、動物の飼料であった食材を食べたりしているという。
www.nytimes.com/interactive/2024/03/12/world/middleeast/gaza-hunger.html
イスラエルは、支援物資を洪水のように搬入すると宣言:問題は配布
イスラエルでは、強硬右派政治家たちや、一部の人質家族が、ガザへの食料搬入に反対している。しかし、国家の報道官たちは、ガザへの物資搬入は再現なく行うとしている。IDFハガリ報道官は、「洪水にように物資を搬入する」とまで」言っている。
実際、昨日新しいルートで6台のトラックが入った他、海運による搬入も始まろうとしている。しかし、問題はガザの中に入ってから、人々の手にわたるまでの配布だと、ハガリIDF報道官は語る。
日本でも地震の後、物資は搬入できても、そこからどう配布するかは問題になる。しかし、ガザの場合、配布前にハマスに横領されたり、積み上がったまま配布できていないところもある。イスラエルが搬入を止めているのではなく、配布が止まっているということも、世界は考慮しなければならない。
www.timesofisrael.com/liveblog-march-13-2024/
石のひとりごと
イスラエル人たちは、日本人の2倍以上食べているように思う。会議やイベントでは、必ず何か食べるものがおいてあり、いつでも食べれるようになっている場合が多い。歩きながら何か食べている人も多い。食べ物がない、ということが、大変に嫌いな人々ではないかと思う。
そこから考えると、ガザとは戦争をしているとはいえ、人質にはじまって、民間人たちが飢えているということに、耐え難い思いをしているのでないかと思う。
イスラエルが、ハマスは別として民間人に、物資を与えないということを武器にすると言われるが、それは国民性からしてもありえないと思う。