神殿の丘での衝突が発生すると、ウクライナで戦争をしているプーチン大統領が18日、パレスチナ自治政府のアッバス議長に電話で、イスラエルを非難するとともに、パレスチナ人たちを支持すると伝えたと、ロシア国営放送RIAが伝えた。
それによると、プーチン大統領は、ウクライナでの戦争で食糧の価格が上昇していることについて、パレスチナ人の食料は、ロシアが供与すると伝えたとのこと。
これに先立ち、ロシアは、在ロシア・イスラエル大使アレキサンダー・ベン・ツビー氏を召喚し、イスラエルが、国連人権保護委員会で、ロシアへの非難に賛成票を投じたことについて、ロシア政府からの非難を伝えたところであった。
イスラエルは、ベネット首相も公式の政府としても、ロシアを名指しで非難することはずっと避け続けている。しかし、ラピード外相は、外相としての立場で、堂々とロシアを非難しており、ロシアは、これも非難したとのことである。
www.timesofisrael.com/putin-and-pas-abbas-discusses-jerusalem-tensions-war-in-ukraine/
さらにロシアは18日、エルサレム旧市街で、ゴルゴダの丘にある聖墳墓教会に続くロシア正教会アレキサンダー・ネブスキー教会を、完全にロシアの手中に戻すよう、要求する手紙をベネット首相に送りつけたとのこと。
この教会の土地は、1859年にロシアのツアー・アレキサンダー2世が購入したものである。したがって、1917年まではロシアがこの教会のオーナーであった。イスラエルが建国したのは、1948年なので、所有権が教会になっていて、イスラエルに借款という土地もあるなど、非常にややこしいところも残されている。
今回、問題のアレキサンダー・ネブスキー教会については2020年に、ネタニヤフ前首相が、ロシアの空港で、マリファナを所持していたとして身柄を拘束されていたナアマ・イサカルさんとの交換で、ロシアにその所有権を引き渡しを約束していた件である。
しかし、聖墳墓教会のすぐ隣ぐらいに位置する教会なので、ここがいわば治外法権になるというのはどういうことなのかは想像がつかない。ロシアは、このプロセスを、イスラエルとロシアの外交問題の最優先に置くよう、要求している。
石のひとりごと
プーチン大統領は、西側諸国の経済制裁は、失敗したと豪語しており、今やなにを言ってもいいとばかりに要求を出そうとしているかのようにもみえる。
またロシアが、イスラエルと反対する側に立ったことが明白となり、今後、ロシアがどういう歩みになっていくのか注目される。世界に大混乱をもたらしたロシアの背景に、主を否定する霊的勢力がいると思われるからである。
これまでのケースでいえば、たとえばトルコのように、イスラエルに明らかに反発した国は、難しい状況に追い込まれていくケースが多かったように思う。ロシアが果たしてどうなるか・・。