パレスチナ人7歳少年突然死:イスラエル軍に怒り沸騰 2022.10.1

ライアン君葬儀の様子Mourners carry the body of Rayan Suleiman, 7, at a funeral in Tuqu, West Bank, on September 30, 2022. (Jack Mukand/Times of Israel)

29日、西岸地区ベツレヘム南部の町トゥクで、イスラエル兵たちが、投石していたパレスチナ人の捜索中に、訪問した家の7歳の少年、ライアン・スレイマン君が突然死亡した。

病院から、葬儀に向けて運び出されるライアン君の遺体を前に、100人以上のパレスチナ人たちが、イスラエルによるものだと怒りに燃え、これからも戦うと怒りに燃えて叫ぶ様子が伝えられた。以下はトルコのメディアによる報道。

調べによると、イスラエル軍は、付近でイスラエル人の車に投石していたパレスチナ人2人を追って、スレイマンさんの家にたどり着いたという。実際に石をなげていたのは、ライアン君の兄たち(8歳、10歳)とみられる。イスラエル軍によると、兵士らは、静かに家の前に立って、投石しないよう警告しただけだったという。

ライアン君

しかし、ライアン君の父親によると、イスラエル軍兵士たちは、脅迫的な言い方で、透析した子供を出せと命じ、銃口を子供にむけて脅したとのこと。病院によると、ライアン君は、その時の恐怖で、心臓発作を起こしたとみられている。

死亡したのが、7歳の幼児であっただけに、パレスチナ人の怒りは相当なものである。パレスチナ問題が、だんだん深刻になりつつあり、アメリカも、イスラエルに懸念を伝えてきている。

www.timesofisrael.com/at-funeral-for-boy-allegedly-scared-to-death-by-idf-an-outpouring-of-grief-anger/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。