23日、イスラエル国内テロ関係治安機関シンベトとイスラエル軍、イスラエル警察は23日、アブディス(エルサレムとマアレイ・アドミムの間)に一斉検挙に入り、イスラエル国内での自爆テロや爆発物による大規模なテロを準備していたグループ25人を逮捕した。
グループはガザのハマスの指令により、自爆テロを決行することに同意するパレスチナ人らを雇用。爆発物を製造し、販売が禁止されている物質なども所持していた。
主犯は、アブディスのパレスチナ人のアル・クッズ大学の学生で、カルキリヤ出身のアフメド・アザム(24)。調べによると、アザムはハマスの指令を受けて、他の学生や自爆テロを行うことに同意するものを集め、計画をすすめていたもようである。
逮捕された25人の中には、エルサレムの旧市街在住で、東エルサレムの住民としてイスラエル国内への移動が自由のハザン・サンドュカ(22)や、ネゲブのベドウイン・カウディ・キアン(19)がいる。2人はISIS支持者でもあった。
この他、ベツレヘム在住のアイサ・シュカ(19)は、ガザからの資金運搬を行った上、自分と他に2人のベツレヘムの若者2人を、エルサレムでの自爆テロ決行に誘い込んでいた。
この検挙は非常に重大である。もし未然に検挙されていなかったら、イスラエル国内で大惨事になるところだった。また今のテロの波が、ナイフによるものから一気に自爆テロの波へとエスカレートする可能性もあった。
<石のひとりごと>
テロ事件が発生するたびに孤児が増える。テロリストも若い青年たちであることを思えば、そこまで育てて来た両親の深すぎる悲しみもある。全くだれも益を得ないこうしたテロの背後に、いつもながら笑っているサタンがいることを思わされる。
その中で、こうしたテロが未然に防がれたというニュースを見るたびに、とりなしの重要性も思わされる。今回は、イスラエル国内での大規模なテロが、未然に防がれただけでなく、特にベツレヘムのパレスチナ人3人が自爆テロから免れたことに注目したい。ベツレヘムのパレスチナ人についてはとりなしたばかりだった。
この3人の動機は不明だが、ベツレヘムの困窮を思えば、お金のために自爆テロに走った可能性も否定できないだろう。今後もこうしたイスラエル・パレスチナ双方の若者たちを死(物理的霊的死)に追いやる悪との霊的戦いが必要である。