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今年は、ハヌカが12月18日から26日なので、25日のクリスマスと重なっている。エルサレムでは、ハヌカが主な雰囲気だが、YMCAのクリスマスツリーや、旧市街のクリスチャン地区、エイン・カレムなどでは、クリスマスの雰囲気もある。
ハヌカ:嘆きの壁で点灯式
エルサレムでは、ハヌカの数日前に、嘆きの壁に大きなハヌキアが設置され、18日夜には、エルサレムのモシェ・リヨン市長と嘆きの壁の主任ラビ・ラビノビッツが8本のろうそくの1本目に点灯する式典を行った。
市内でも、大きなハヌキアが今年も設置され、毎日点灯され、イベントやコンサート、映画フェスティバルも行われる。旧市街では、ユダヤマカビーにちなんだゲームやイベントが行われている。クリスチャン地区では、クリスマスマーケットが行われている。
www.jpost.com/judaism/jewish-holidays/article-724968
また、町の中では、色とりどりのスフガニヨットが店頭に並んでいる時期である。
ハアレツ紙によると、最もクラシックなもので、一つ10シェケル(400円)。健康志向でオリーブオイルであげたものなどもあるが、そうなると、15シェケル以上(600円)以上になるという。
テルアビブでは、LEGOセンターが、20日、ギネスを破る大きさのハヌキアをLEGOのブロックだけで作る計画である。子供のための映画フェスティバルもテルアビブで行われる。
一方で、テルアビブでは、ハヌカの時期に合わせて、冬のLGBTQイベントも行われている。
www.timesofisrael.com/light-up-hanukkah-with-wintry-pride-a-record-breaking-lego-menorah-and-more/
以下は、先週金曜、エルサレムのオープンマーケット、マハネイ・ヤフダからヤッフォ通りにかけての様子。ハヌカとはいえ、ほぼ日常と変わらず。いつもの店員さんがいつものように売っている。
クリスマス:旧市街でマーケット
エルサレムのYMCAでは、早々と11月27日にクリスマスツリーの点灯式が行われ、12月8-10にクリスマスマーケットが行われた。クリスマスイブの24日には、コンサートが行われる。
旧市街のクリスチャン地区では、今もクリスマスマーケットが行われている。クリスマスイブの24日は、聖墳墓教会とノートルダム寺院で、カトリックがクリスマス礼拝を行う。ロシア・ギリシャ正教のクリスマスは来年1月7日。
また、クリスマスイブには、エルサレムに宿泊して、ベツレヘムへ行く観光客が多い。エルサレム市では、今年もベツレヘムの国境までのシャトルバスを運行するとのこと。クリスマスにベツレヘムに行くクリスチャン観光客は、今年12万人との予想もある。(コロナ前の2019年が最大で15万人)
旅行会社が、クリスマスのベツレヘムツアーを企画しているところもある。ナザレとベツレヘムの両方に行くツアーもある。ベツレヘムにとっては、今が文字通りかき入れどきなのだが、これからクリスマスまでの間に、テロ事件などが起これば、観光客は行けなくなってしまう。
www.touristisrael.com/christmas-manger-square-bethlehem/12039/
特に今年は、イスラエルとパレスチナ人の衝突で、イスラエル人が31人、パレスチナ人150人が死亡した年でもある。クリスマス時期の平穏を祈る必要があるだろう。