7日、ネタニヤフ首相が、ロシアのプーチン大統領を訪問した。両者の会談は今年に入ってからだけで、4回目。このうち3回は、ネタニヤフ首相がモスクワのクレムリンを訪問する形で会談が行われた。
イスラエルとしては、ヒズボラとイランが介入しているシリア情勢に大きな影響力を持つロシアを味方につけておくことは国防上、非常に重要なのである。
ネタニヤフ首相は、ロシア・メディアのインタビューに答えて、イスラエルは、2つの事以外では、シリアの内戦には干渉しないと語った。
その2つとは、①人道支援上、シリア人負傷者を国境付近で治療すること、②イランが、シリアの混乱を利用してイスラエルを攻撃するか、ヒズボラに高度な武器を供与する時にはそれを阻止する、である。
この他、両首脳はテロとの戦いやシリアの内戦をはじめとする中東における紛争の終焉に向けて、軍事的にも協力していくことで合意。また、イスラエルとトルコの関係、パレスチナ人との関係を改善することの重要性も確認した。
ロシアとイスラエルの国交は25年。イスラエルには100万人を超えるロシア系ユダヤ人が移住するなどで両国の関係は歴史的にも深いといえる。
<テロ続きのトルコ>
今回、両首脳の話題に上っているトルコだが, 7日、またイスタンブール市内で爆弾テロ(遠隔操作)が発生した。これにより警察官7人が死亡。クルド勢力の一派TAKが犯行声明を出し、「トルコは、外国人観光客には危険だ。」との発表した。