写真出展:Mark Katz/Nature and Parks Authority
6月30日、死海地方ユダの荒野にある肥料工場のリン酸のプールが事故で決壊し、大量のリン酸が、国立公園のワジ・アシャリムに流出した。
汚水が大量に国道90号線に流れこみ、一時通行止になったほどである。同地域は人気のハイキングコースであったが、今は立ち入り禁止になっている。
自然への影響が心配されている中、この2週間で、すでにアイバックス8頭、多くのキツネやワシの遺骸が発見され、重大な自然破壊になっていることが明らかになってきた。イスラエル国立公園のシンボルであるアイバックスが8頭も失われたことは、かなり大きな損失である。
現在、流出したリン酸を吸引する作業が続けられているが、流出した酸は、リン酸が原油より排斥しにくい上に、ワジにそって流れていくため、人間が到達できないところにまで広がってしまう。
まずは、強い酸で、これを飲む動物を殺してしまう他、長期的には、土壌にしみこんで、植物や土壌にまで影響を残すことになる。回復には何年もかかるという。
イスラエルでは、2014年にも、アラバ地方に500万リットルもの原油が流出した。今回のリン酸流出は、前回のように、地下水にまで達することはないと考えられているが、自然破壊という点では、被害は深刻だという。
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4984542,00.html
動物が死亡している悲しい写真:http://www.timesofisrael.com/dead-sea-acid-spill-has-turned-popular-hike-route-into-long-term-disaster-zone/