ネゲブの産業汚水漏出でアイバックスに被害 2017.7.17

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写真出展:Mark Katz/Nature and Parks Authority

6月30日、死海地方ユダの荒野にある肥料工場のリン酸のプールが事故で決壊し、大量のリン酸が、国立公園のワジ・アシャリムに流出した。

汚水が大量に国道90号線に流れこみ、一時通行止になったほどである。同地域は人気のハイキングコースであったが、今は立ち入り禁止になっている。

自然への影響が心配されている中、この2週間で、すでにアイバックス8頭、多くのキツネやワシの遺骸が発見され、重大な自然破壊になっていることが明らかになってきた。イスラエル国立公園のシンボルであるアイバックスが8頭も失われたことは、かなり大きな損失である。

現在、流出したリン酸を吸引する作業が続けられているが、流出した酸は、リン酸が原油より排斥しにくい上に、ワジにそって流れていくため、人間が到達できないところにまで広がってしまう。

まずは、強い酸で、これを飲む動物を殺してしまう他、長期的には、土壌にしみこんで、植物や土壌にまで影響を残すことになる。回復には何年もかかるという。

イスラエルでは、2014年にも、アラバ地方に500万リットルもの原油が流出した。今回のリン酸流出は、前回のように、地下水にまで達することはないと考えられているが、自然破壊という点では、被害は深刻だという。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4984542,00.html

動物が死亡している悲しい写真:http://www.timesofisrael.com/dead-sea-acid-spill-has-turned-popular-hike-route-into-long-term-disaster-zone/ 

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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