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ドイツとイギリスの首相もイスラエル訪問:イスラエルに連帯を表明
ガザの病院での爆発が、イスラエルによるものではないという考えは、欧米諸国の政府レベルでは受け入れられているのか、大きくイスラエルを非難するニュースは、欧米系のメディアでは出ていない。
また、バイデン大統領のほかにも、西側の首脳たちが、イスラエルへの連帯を表明する動きにある。
バイデン大統領が到着する少し前、ドイツのショルツ首相がイスラエルを訪問していた。ドイツは、ホロコーストの歴史を抱えているため、イスラエルの危機の時には、共に立つ義務があるとショルツ首相は考えている。
続いて、本日は、イギリスのショルツ首相(過激ではないイスラム教徒)がイスラエルを訪問する。スナク首相は、ハマスの残忍性を認め、イスラエルとの連帯を表明するとともに、昨日のガザの病院での爆発は赤信号だとして、国際社会が団結して、これ以上の紛争の激化は避けるべきだと危機感を語っている。
イスラエルでは、主にガザへの人道支援物資問題などについて、イスラエルに要請を出してくると予想されている。
*ガザとエジプトのラファ検問所の開通について
エジプトとガザの間のラファの検問所では、イギリスからの分も含め、人道支援物資をつんだトラックが、まだ入れないまま列をなしている。これはイスラエルが、物資の搬入は捕虜が返還されることが条件だとして、まだイスラエル側の扉をあけていないためである。
捕虜が返されないのに、門をあけることは、その家族たちが反発を表明しているだけでなく、実際に、物資がハマスに使われる可能性も懸念される。しかし、バイデン大統領との話し合いの中で、イスラエルは、トラック数を制限するなどで、搬入を認めると発表している。
www.timesofisrael.com/uks-rishi-sunak-heads-to-israel-for-meetings-with-netanyahu-herzog/
イスラエル国内と海外のユダヤ人施設への攻撃じわじわ拡大
欧米の首脳たちの中には、イスラエルとの連携を表明する国もあるが、しかし、それぞれの国中では、反ユダヤ主義暴力も発生しているというのが現状である
今に始まったことではないが、ドイツでは、ネオナチがいる。イギリスもイスラム教徒が急増しており、今のスナク首相もイスラム教徒である。ユダヤ人施設への警備は強化されている。
ハマスは、世界のイスラム教徒に立ち上がるよう呼びかけている。昨日のガザの病院での爆発は、アラブ系メディアでは、イスラエルによるものと報じられたことから、反イスラエル感情にすでに火がついてしまい、中東各地で、イスラエルやアメリカの大使館前などで暴動が発生していた。以下はその後に発生した暴動。
1)ベルリンのシナゴーグに火炎瓶
ベルリンでは水曜朝、シナゴーグに火炎瓶が投げ入れられた。幸い負傷者はない。ショルツ首相は、「ドイツにこのようなことはえりえない」と怒りを表明した。
www.timesofisrael.com/berlin-synagogue-firebombed-with-antisemitism-spiking-as-gaza-war-rages/
2)チュニジアのシナゴーグで暴動・建物破壊
チュニジアの都市、アル・ハンマには、今は閉鎖されているが、16世紀のラビに関係する歴史的なシナゴーグの建物がある。ガザの病院で爆発されたとのニュースが届くやいなや、数百人がこのシナゴーグに集まり、建物を壊して火をつける様子がSNSにアップされた。
Hundreds destroyed and burned down the El Hamma synagogue in Tunisia.
— Yoni Michanie (@YoniMichanie) October 18, 2023
3)アルゼンチンでイスラエルとアメリカ大使館に爆弾予告
本日、アルゼンチンの首都ブエノスアイリスにあるイスラエルとアメリカ大使館は、爆弾予告を受けた。脅迫には、「ユダヤ人よ。お前たちを全員殺す」とも書かれていたという。
ブエノスアイリスのイスラエル大使館は、1992年3月に発生した爆弾テロで、29人が死亡し、200人が負傷していた。今は、ビルの29階にオフィスを置いている。
警察はヘリコプターも動員して警備に当たっている。
www.timesofisrael.com/us-and-israeli-embassies-hit-with-bomb-threats-in-buenos-aires/