トルコのエルドアン大統領は1日、ガザにおけるイスラエルの行動に抗議するとして、イスラエルとの貿易(輸出入)を全面的に停止すると発表した。
トルコは先月からすでに、鉄鋼やセメントなどの建設資材54品のイスラエルへの輸出制限を開始。すでに、海路ハイファ港とアシュドド港を経由する貿易は停止しているとのこと。
昨年のトルコからのイスラエルに輸出は、54億3000万ドルで、前年の70億3000ドルから、すでに大きく減少している。
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これに対し、イスラエルのカッツ外相は、トルコは貿易協定に違反していると反論。イスラエルは、トルコとパレスチナ自治政府との貿易を制限すると発表した。
パレスチナ自治政府の輸入は18%がトルコからであり、弊害を受けるのは、パレスチナ人ということになる。
これが今後、どういう影響をもたらしていくのか、注目される。パレスチナ人の不満が、イスラエルに爆発しなければよいがとの懸念もなきにしもあらず。。一方で、トルコ国内の反発も出てくるのではないか。
トルコのエルドアン大統領は、パレスチナ自治政府との交易は継続するよう、方策を図ると言っている。
なお、エルドアン大統領は、4月17日、ハマスの指導者の一人、イシュマエル・ハニエをトルコに招き、ハマス支持をアピールしていた。