トランプ和平案発表後初の金曜日:西岸地区、ガザ地区、ヨルダン、トルコで反発デモ 2020.2.1

ラマラでの衝突 出展:Times of Israel スクリーンショット

トランプ大統領が28日、世紀の取引、中東和平案を発表したが、パレスチナ自治政府はこれを1000回断るといい、イスラエルとの交渉を始めるどころか、ハマスを呼び、ともにこの和平案と戦うよう、相談した。

イスラエルは、31日金曜は、特に、西岸地区やヨルダン渓谷、ガザ周辺他、神殿の丘でも暴動になる可能性を踏まえ、警戒態勢をとっていた。

31日、西岸地区各地で、イスラエル軍とパレスチナ人が衝突。パレスチナ人48人と、イスラエル兵1人が負傷した。しかし、神殿の丘では、最大3万人のイスラム教徒が礼拝をささげたが、大きな衝突にはならなかった。

ガザからは、迫撃砲が3発、イスラエル南部へ撃ち込まれ、2発は迎撃ミサイルが対処した。イスラエル軍が、戦車砲で応戦した他、イスラエル空軍がいつものように、ガザへの空爆を行った。

<ヨルダンとトルコ:”イスラエルに死を!”>

ヨルダンでも、3000人が、「ヨルダンは世紀の取引を拒否する」と書いたプラカードを掲げて、”イスラエルに死を!”と叫ぶデモを行った。アンマンのアメリカ大使館前では、300人が、世紀の取引に反対するデモを行った。

トルコでも複数の町で同様のデモが行われた。

www.timesofisrael.com/palestinians-troops-clash-in-west-bank-temple-mount-prayers-end-quietly/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。