7日金曜夜午後9時ごろ、テルアビブの海岸自転車道を歩いていた一団に、高速で走ってきた車が突っ込み、そのまま隣接する公園に突っ込んで横転し、車は大破した。這い出してきたテロリストは、まだライフルのようなものに手をかけていたという。近くから駆けつけた複数の警察官らが射殺した。以下はその様子。
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死亡したのは、イタリア国籍ローマ出身の弁護士アレクサンドロ・パリーニさん(35)。負傷した7人のうち、3人は軽傷だが4人は中等度の負傷である。負傷者した7人も全員、イタリアとイギリスからの観光客だった。
テロリストは、クファル・カッサム在住のアラブ人、ヨーゼフ・アブ・ジャバル(45)。イスラエルのID保持者である(イスラエル住民ということ)。
親族によると、ジャバルはおとなしい性格で、こんなことをするとはまったく考えられないような人だという。
クファル・カッサムのコミュニティは、「これはクファル・カッサムのやることではない。」と非難する声明を出し、被害者家族への追悼の意と負傷者の回復を祈ると発表した。
www.timesofisrael.com/tourist-killed-five-others-hurt-in-terror-attack-on-tel-aviv-promenade/
国民を1人失ったイタリアの首相は、犠牲者家族に哀悼を表するとともに、「卑怯な攻撃だ」と述べ、イスラエルに同情する思いだと語った。
www.timesofisrael.com/tourist-killed-five-others-hurt-in-terror-attack-on-tel-aviv-promenade/
<石のひとりごと>
あまりにも悲惨すぎ・・。このテロリストは、おそらくはユダヤ人を殺したかったのだろう。ところが、命懸けで殺したのは、全く無関係の観光客だった。負傷者もみな外国からの旅行者である。
アラブ人としても無意味どころか、逆にこの事件によって、イスラエルに同情する国が増えた。当然、ハマスなどからの賞賛はない。コミュニティにも否定され、残された家族はそこで生きていけるのか。この状態で、殺されてしまったのが、イタリアの将来も期待されていたであろう、35歳の弁護士である。
なんとも、なんとも・・むなしさがこみあげる。こんな愚かなことを考えているアラブ人やパレスチナ人、またそれを強要されている若者、貧しさからその選択肢しか考えが及ばない若者もいるだろう。その思いに主が語り、その愚かさを明白に語ってやめさせてくださるように。
この事件を見て、その愚かさを知る若者がいたとしたら、それで、ジャバルの犯罪と、パリーニさんの大きすぎる犠牲にも意味があったと、かろうじて言えるかもしれない。