エルサレムでマラソンが行われていた同じ日の10月29日、テルアビブでは、気候変動に関するデモが行われ、1万2000人が参加した。
デモを企画したのは、グリーン・コースとよばれる学生による団体である。11月1日から、イギリスで、世界の首脳たちが集まって気候変動を論議するCOP26を前に、「気候変動こそが最大の危機。首脳たちは宣言だけに終わらず、すぐにも行動せよ。」と訴えている。
こちらもなかなかの人出であった。イスラエルらしい光景が復活しつつある。
www.timesofisrael.com/thousands-march-in-tel-aviv-demanding-more-ambitious-action-on-climate/
*COP26を前にイスラエルの方針:2050年までにカーボンニュートラルを実現・他
ベネット首相は来週始まるイギリスでのCOP26に出席する。その中で、イスラエルは、2050年までにカーボン・ニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量が等しくなり、結果排出量が0になる)を実現すると宣言している。
しかし、イスラエルは小さい国なので、たとえカーボン・ニュートラルを実現しても、世界にとっての大きなインパクトにはならない。イスラエルにできることは、テクノロジーの分野だとベネット首相は考えている。
また、たとえば、イスラエルは、周辺諸国と水問題で戦争を繰り返してきたが、今や飲料水と工業用水の75%を海水を淡水化することで供給を実現しており、隣国に水源を抑えられる心配がなくなっている。環境技術が、治安維持にまで影響することを経験している。
また、環境問題に関するスタートアップは、すぐに結果や収益が出るとは限らず、国の規制に関わることも多い。国とベンチャーキャピタル(投資)のコラボが必要になってくると考えられるとして、国としてその整備を行っていく方針である。
www.timesofisrael.com/pm-israels-tech-sector-must-pivot-from-making-apps-to-fighting-climate-change/