テルアビブで気候変動に関するデモ:1万2000人参加 2021.10.30

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エルサレムでマラソンが行われていた同じ日の10月29日、テルアビブでは、気候変動に関するデモが行われ、1万2000人が参加した。

デモを企画したのは、グリーン・コースとよばれる学生による団体である。11月1日から、イギリスで、世界の首脳たちが集まって気候変動を論議するCOP26を前に、「気候変動こそが最大の危機。首脳たちは宣言だけに終わらず、すぐにも行動せよ。」と訴えている。

こちらもなかなかの人出であった。イスラエルらしい光景が復活しつつある。

www.timesofisrael.com/thousands-march-in-tel-aviv-demanding-more-ambitious-action-on-climate/

*COP26を前にイスラエルの方針:2050年までにカーボンニュートラルを実現・他

ベネット首相は来週始まるイギリスでのCOP26に出席する。その中で、イスラエルは、2050年までにカーボン・ニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量が等しくなり、結果排出量が0になる)を実現すると宣言している。

しかし、イスラエルは小さい国なので、たとえカーボン・ニュートラルを実現しても、世界にとっての大きなインパクトにはならない。イスラエルにできることは、テクノロジーの分野だとベネット首相は考えている。

また、たとえば、イスラエルは、周辺諸国と水問題で戦争を繰り返してきたが、今や飲料水と工業用水の75%を海水を淡水化することで供給を実現しており、隣国に水源を抑えられる心配がなくなっている。環境技術が、治安維持にまで影響することを経験している。

また、環境問題に関するスタートアップは、すぐに結果や収益が出るとは限らず、国の規制に関わることも多い。国とベンチャーキャピタル(投資)のコラボが必要になってくると考えられるとして、国としてその整備を行っていく方針である。

www.timesofisrael.com/pm-israels-tech-sector-must-pivot-from-making-apps-to-fighting-climate-change/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。