イスラエル空軍とドイツ空軍は、17日から2週間の予定で、ドイツ領内では初めてとなる共同訓練を行っている。
その始まりにあたり、18日、イスラエル軍戦闘機2機とドイツ軍戦闘機2機は、両国の司令官が搭乗するイスラエル軍機を中心に、ホロコースト時代のダッハウ強制収容所と、1975年にイスラエル人アスリート11人が、ドイツ警察の不備により、パレスチナ過激派によって殺害されたミュンヘンオリンピック会場上空を、共同で飛行した。
ユダヤ人の国イスラエルの戦闘機と、かつてユダヤ人を虐殺したドイツの戦闘機が、共に訓練する時代が来るとは、ホロコースト時代の人々にとっては、頭をよぎることもなかっただろう。
しかし、現実をみると、ドイツでは、極右や、ヒトラーを信奉するネオナチの活動が活発になっている。
昨年10月、ドイツ東部の町、ハーレーでは、ネオナチの男が、ヨム・キプールの日にシナゴーグを襲撃。幸い、ドアが開かず、中のユダヤ人は守られたが、通りがかりの女性が殺されるといった事件も発生した。
www.timesofisrael.com/in-symbolic-tribute-israeli-and-german-air-forces-fly-jets-over-dachau/
<イスラエルへのユダヤ人移住について>
上半期(1−7月)にイスラエルへ移住したユダヤ人は、1万330人。昨年同時期の1万9943人からは減っている。これは、ユダヤ機関などのチャーター機以外で移住しようとした人が、コロナの影響で、これなくなったためである。
しかし、移住予備軍ともいえる、問い合わせ件数は、今年上半期で9万件。その先の登録にまで進んだ人は、2万5000件。これは、ヨーロッパ在住者で91%増、北米在住者は400%増だったとのこと。
ユダヤ機関は、例年の移住者が3万5000人程度であることからすると、今後、年間5万人も不可能ではないとし、この先5年の間に、25万人が移住する可能性も否定できないとしている。まあ皮算用ではあるが。。
写真は、リブリン大統領が、エルサレムの移住者のためのウルパン(ヘブライ語教室)を訪問した際のものである。このエチオン・ウルパンでは、毎年、様々な国から来た移住者500人が学んでいくという。
www.jpost.com/israel-news/jewish-agency-israel-to-have-250000-olim-over-next-five-years-638848
今後、反ユダヤ主義が悪化すると懸念されている中、またイスラエルの経済が悪化する中、多くの移住者がイスラエルに来る準備をはじめている。移住者は、イスラエルにとっては大きな祝福になる。これもまた終末の時代が近づいているしるしであろう。