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スペイン・ノルウェー・アイルランドがパレスチナ国家承認を発表
22日水曜、スペイン、ノルウェー、アイルランドの代表が、パレスチナ国家を承認すると発表。ハマスがこれを歓迎し、イスラエルが激怒している。
国連加盟国193カ国のうち、144カ国はすでにパレスチナを国家として認めている。しかし、アメリカと日本、EU諸国も多くは認めていない。(EU諸国でパレスチナを国と認めているのは9カ国(ブルガリア、キプロス、チェコ、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、スウェーデン、スロバキア)
国連では、パレスチナ自治政府が、国連へ国として正式な加盟を申請したことに応じて、今月10日、国連総会でその件についての採択が採られた。
結果、賛成多数で可決されている。この時、アメリカとイスラエルなど9カ国が反対。EU加盟国25カ国は棄権を投じたため、まだ完全な加盟にはならなかったが、地位は向上させる等結果になっていた。
mtolive.net/国連総会:パレスチナ自治政府本格加盟にむけた/
こうした中、今回、これまで反対していたEUの3カ国が認める側に入ったということである。
その理由として、アイルランドは、自由と正義の信念に基づき、平和は、自由な人々の自由意志によってのみ確保できると語っている。要するに、どちらもが、同等の権利にある中でのみ、平和が実現できるということである。今後、ヨーロッパ諸国が、これに続いていく可能性が出てきた。
今週20日月曜、ICC(国際刑事裁判所)のカーン主席検察官が、ハマスもではあるが、ネタニヤフ首相と、ギャラント防衛相を戦争犯罪で逮捕状を申請したと発表したところであった。イスラエルの孤立は、いっそう深まっていきそうである。
アメリカも、パレスチナ国家を設立する方向で努力している。しかし、この3国の動きについては、パレスチナを一方的に国と認めることには反対だとしている。当事者が合意して初めて国ととして共存できるという考え方である。
パレスチナ自治政府とハマスは歓迎を表明
3カ国のパレスチナ国家承認の発表を受けて、パレスチナ自治政府のアッバス議長は、歓迎を表明。他のヨーロッパ諸国もパレスチナ国家を認めるよう要請する声明を出した。
ハマスは、「パレスチナ人たちの勇敢な戦いがもたらした結果である。これがパレスチナ問題のターニングポイントになるだろう」と賞賛する声明を出した。
イスラエル激怒:西岸地区のパレスチナ市民の80%が10月7日のテロを指示しているという現状
イスラエルのカッツ外相は、3カ国の発表により、カイロでの交渉でハマスが強気に出ることは避けられず、さらに難しくなったと考えている。
この決断と発表は、ハマスとイランに勲章となった。これからテロが増えるだとうと語った。いずれにしてもイスラエルは、戦うとの決意を表明している。
カッツ外相は、本日、3カ国の大使を召喚し、先のハマスによる女性人質5人の映像を見てもらうと言っている。
www.timesofisrael.com/norway-ireland-spain-move-to-recognize-palestinian-state-drawing-israeli-fury/
ネタニヤフ首相も正式な声明の中で、3カ国の動きはテロに対して報酬を出したようなものだと語った。
西岸地区のパレスチナ人へ世論調査によると、80%が、昨年10月7日のハマスのテロ行為を支持すると答えていたことを引用。この国はテロ国家になるだろうと警告した。