土曜深夜早朝、イスラエルの治安部隊(対テロ部隊、国境警備隊、イスラエル軍の合同部隊)は西岸地区ジェニンで、以前より捜索中だったハマスの戦闘員・ハムザ・アル・ヒジャ(22)の家を包囲。家族に避難するよう指示した、
しかしアル・ヒジャは、投降せず銃で反撃。イスラエルの治安部隊2人が負傷して銃撃戦となり、アル・ヒジャは射殺。そこへ武装したパレスチナ人らが駆けつけ、激しい銃撃戦となり、さらにパレスチナ人2人が死亡した。
兵士のヘルメットから撮影した銃撃戦の様子 https://www.youtube.com/watch?v=LbEmFlcovnc#t=22
この一連の衝突で怒ったパレスチナ人150人が、同日夕刻、エルサレム旧市街ダマスカス門周辺で暴動を起こし、イスラエルの治安部隊と衝突した。負傷者の報告はない。
アル・ヒジャは西岸地区ハマスの有力なメンバーの息子で、ファタハ(アッバス議長所属のPLOのグループでハマスとはライバル組織)もその行方を追っていた人物。父親はイスラエルの刑務所で今も服役中である。
イスラエル軍によると、アル・ヒジャは、これまでにもテロ行為を繰り返し、入植地やイスラエル軍に対してテロを企てる”時限爆弾”のような人物だったという。しかしわずか20歳。
対するイスラエル兵もだいたい同年輩。いつになったら、こんな悲惨ないたちごっこが続くのかとやりきれない思いにさせられる。
<活躍した正統派部隊>
今回の掃討作戦で大きな役割を果たしたのが、Yaman と呼ばれる国境警備隊対テロ・エリート部隊。この部隊とともに戦闘に参加していたのが、正統派部隊ネツァ・ヤフディ部隊である。
この部隊は、ナハル・ハラディ(宗教派)部隊に所属。西岸地区での同様の掃討作戦でこれまでにも活躍しており、参謀総長からの賞を受け取っている部隊である。