www.bbc.com/news/world-middle-east-32157994
イランの傀儡であるフーシ派が、イエメンの大統領を追放し、主都サナアを占拠したことで、イランの進出を恐れたサウジアラビアと広範囲のアラブ連合軍が、先週、イエメンへの空爆を始めた件について。
空爆はその後も続いているが、地上ではフーシ派が元大統領宮殿を占拠するなど、攻防戦が続いている。市民の犠牲者も出始めており、外国人はすでにイエメンを脱出している。
イエメンの主都サナアでは2日、こうしたサウジアラビアの攻撃に対する大規模なデモが発生した。
デモ隊は、イエメンを攻撃するサウジアラビアに攻撃停止を要求するとともに、その背後にいるアメリカと、(なぜか)イスラエルに必ず報復すると訴えている。
イエメンは、アラブの春で前政権が転覆し、ハディ暫定政府大統領のもとで、国の再建が始まろうとしていたところだった。今、イエメンは内戦直前だと懸念されている。
イランは、現在、シリアのアサド政権、レバノンのシーア派組織ヒズボラの背後にいる他、ハマスも最近再びイランに近づいているという情報がある。
また、最近では、イスラム国撃退の名のもとに地上軍送り込んで活発に影響力を拡大している。これに加え、紅海の出入りにも影響を与える国イエメンまでがイランの支配下に入ることは、イスラエルだけでなく、アラブ諸国にとっても大きな課題である。
*ケニアの大学虐殺147人について
テレビでも報道されている通り、ケニアの大学での犯行は、クリスチャンをねらったソマリアのアルカイダ系イスラム過激派アル・シャバブ(アラビア語でユース)によるものであったことが明らかになっている。
このグループはISISと同様にスンニ派だが、厳格なイスラム国家の設立を目指しているという。同じスンニ派内部でもライバルということである。
www.bbc.com/news/world-africa-15336689
中東・アフリカでは、スンニ派とシーア派の戦いとなり、さらにスンニ派内部ではライバルの戦いとなっている。だれが最も強く、誰が支配者になるのか、昔ながらのイスラムどうしでの戦いである。
このような中では、ユダヤ人がいればユダヤ人が狙われ、いないところではクリスチャンが標的になる。中東やアフリカのクリスチャンたちを覚えてのとしなしは、もはや祈りを超えて戦いといえる。