国際社会では、パレスチナ人の国を承認するなどの話題になっているが、ガザ、特にガザ市では、イスラエル地上軍によるハマス打倒にむけた空爆と地上軍による戦闘が続いている。
ハマスは、人質全員をガザ市各地にばらばらに置いているとしており、イスラエル軍の攻撃で犠牲になりやすい形にしていると主張しており、まさに昔の銀行強盗のように人質を盾にする様相である。
またハマスは、相変わらず民間施設の背後からの攻撃を続けている。イスラエル軍は、シファ病院から攻撃してくる様子を発表した。シファ病院は以前からハマスの拠点として使われていた病院で、イスラエル軍は、これまで2回攻撃に及び、地下トンネルや司令室を摘発、破壊している。
⭕️ WATCH: Hamas terrorists fired live rounds from within the Shifa Hospital in Gaza City.
By using an active hospital as a terror launch post, Hamas endangers patients, medical staff and civilians, proving once again its systematic exploitation of civilian infrastructure.
The… pic.twitter.com/h39XT8cdS0
— Israel Defense Forces (@IDF) September 24, 2025
イスラエル軍の呼びかけで、ガザ市に100万人はいるとみられていた避難民の70万人以上は、すでにガザ南部へ移動したとイスラエル軍は見ている。
しかし、ガザの民間防衛隊なる組織によると、移動を警告されても、交通手段がなく、自費で移動する金もない人が多く、まだ45万人はいると主張している。
ハマスは、イスラエル軍の激しい戦闘の中、毎日何十人もの市民が死んだと報じ続けている。

こうした中、イスラエル軍の側にも戦死者が2人となった。9月23日(火)早朝、ハマス戦闘員が、イスラエル軍戦車に対戦車砲を発射し、中隊長だったシャハル・ネタネル・ボザグロ少佐(27)が負傷。病院に運ばれたが、死亡した。
ボサグロ少佐の妻アディさんは、妊娠初期で、6ヶ月後には、息子が生まれる予定である。新年の例祭の最中に、夫が負傷したとの連絡を受け、病院に急いだが、夫は死亡した。
ボサグロ少佐は、自分の最も重要な任務は、部下たちを無事に帰らせると言っていたという。その任務は果たせたということである。
つづいて、24日(水)、駐屯地の警備にあたっていたとき、遠方からの射撃を受け、チャラチュウ・シモン・デマラシュ二等軍曹(21)が死亡した。
ガザ地上戦が始まってからのイスラエル軍戦死者は471人となった。
