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ガザ北部ジャバリヤへの攻撃:2万人避難
ガザでは特に北部で、ハマスが再結成していることから、その壊滅のための激戦が続いている。北部ジャバリヤでは、イスラエル軍が、「将軍の計画」という物資搬入を最低限にして、残党ハマスを誘き出すという、いわば兵糧攻めのような作戦が行われていた。
イスラエルはこの作戦を開始するにあたり、ジャバリヤに数十万人はいるとみられる避難民に移動するよう警告を出したが、避難民が動く様子は、あまりみられていなかった
。このため、避難民が餓死する可能性が出てきたため、アメリカがこれに強い警告を発した。
これを受けて、イスラエルは、これまでに、物資トラック237台の搬入をしたと伝えられていた。ジャバリヤの内部は悲惨で、病院では医薬品がなく、道路に遺体が転がっていてもどうしようもないという声もあった。
しかし、Times of Israelによると、23日の時点で、約2万人が移動したとのこと。イスラエル軍は、ハマスの立て篭もりをかなり突破したので、避難民が移動できるようになったとみている。
しかし、避難民は、数十万人はいるので、まだ一部である。
また、人道地帯と言われているアル・マワシ(ハンユニスに隣接)では、人で溢れかえっており、避難しても、落ち着く場所はあるかと懸念される。
23日のガザ全体での激戦で、ハマス戦闘員42人が死亡した。また約200人以上が、投降したか、イスラエル軍に拘束されたとのこと。
ガザ南部はポリオのワクチン接種2回目完了
こうした中だが、ガザ南部では、22日にポリオのワクチン2回目の接種が完了していた。接種を受けたのは、この地域の10歳未満の子供26万6273人(この地域の対象者の91%)である。
COGAT(イスラエル軍の社会的分野担当)によると、近くガザ北部でも接種を開始する予定とのこと。
石のひとりごと
ガザ北部から中部にかけての破壊はかなり壮絶で悲惨である。しかし、イスラエル軍が、国連機関と協力して、ガザでのポリオワクチン接種を推進しているように、ガザ市民が死ぬことを望んでいないということは明らかである。
www.bbc.com/news/articles/cl44v6e8461o
世界はイスラエルしか非難しないが、残党ハマスが、人質を返さず、いつまでも抵抗を続けていることが、最大の原因であることを忘れてはならない。それさえ実現すれば、イスラエルは今すぐにでも攻撃をやめるだろう。
残党ハマスは、ガザの市民のためにも、1分でも早く出てくるようにと祈る。