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イラン問題が、危機的な様相にある中、ガザでは焦点を当てているとみられる戦闘が続いている。イスラエル軍は、軍の大部分を撤退させたが、精鋭部隊が残っており、ハマスの撃滅作戦を継続している。ラファに関する動きは、出ていない。
一方で、IDFのハガリ報道官が、物資をあふれるように搬入すると言っていた通り、イスラエルは、新たな検問所からの物資搬入を開始している。
ガザ中央ヌセイラト難民キャンプでの戦闘
イスラエル軍は、11日、これまで攻撃していなかったガザ中央のヌセイラト難民キャンプへの空爆と、その後に地上軍が入って、ハマス戦闘員と戦いながら、武器の押収などを行う作戦を実施した。ヌセイラトでは、先月、ハマス3番目と目される指導者マルワン・イサが死亡している。
空爆は、他の地域でも行われたため、パレスチナ側の報告によると、過去24時間で122人が死亡したとのこと。
死者の中には、ジャバリヤキャンプのハマスの警察長官ラドワン・ムハンマド・アブドラ・ラドワンが含まれていた。ラドワンは、人道支援物資をハマスの管轄に移送する役割を担っていたとのこと。また、ジャバリヤでは、もう一人のハマス司令官、ハメッド・ムハンマド・アリ・アフマドが死亡していた。
交渉進展なし:シンワルはイランの攻撃を待つ?
カイロで行われている人質解放に向けた交渉は、ハマスの解答を待つ段階に入ってから、進展がない。ハマスが、最初に帰還させる人質40人を準備できない、もしかしたらもうかなりの人質が生きてないのではないかとの懸念も出ている。
一方で、シンワルが、交渉を長引かせているのは、イランが、イスラエルを攻撃するのを待っているのではないかとの見方もある。イランとの戦いで、イスラエルがガザに十分の軍備を配備できなくなり、現状がかわるかもしれないからである。
www.ynetnews.com/article/b171mqbxr
人道支援物資搬入4つ目の検問所開設
アメリカや国際社会からの圧力を受け、イスラエルは、ガザ北部との国境、キブツ・ツィキーム近くに新たな検問所を設けて、11日、そこからも人道物資の搬入を開始した。
南部のラファ、カレン・ショムロン、北部のエレズについで4ヶ所目である。この検問所からは、1日に50代のトラックが入る予定である。
石のひとりごと
人道支援物資の搬入だが、CNNなどの映像を見ても、餓死しそうなパレスチナ人はどうにもみあたらない。市場では食べ物もけっこう売られている。
逆に、ハマスと戦闘しながら、一方では、新たな検問所を開けて、ガザへ食料などを搬入しているイスラエル人はどんな気持ちなのだろうか。
実にそのガザから3000人ものテロリストが来て、1200人が残虐に殺され、女性たちは性的な虐殺までされた。
昨日、新たに公表されたクリップでは、人質に連れ去られるノア・アルガマニ(26)さんが泣き叫んでいる様子が写っていた。10月7日のイスラエル人女性たちへの性被害はあまりにも残虐だったので、さすがのEUも、12日、ハマスの武装部門とイスラム聖戦を人権制裁リストに乗せたと発表している。
www.usnews.com/news/world/articles/2024-04-12/eu-sanctions-hamas-wings-over-sexual-violence-on-oct-7
そのガザ地区に、今、イスラエルは、人道支援物資を、食べ物を供給しているのである。
テロリストと一般民間人は違うと世界は言うが、イスラエル人を殺すことはガザの一般的な文化であり、アイデンティティである。その人々に、食糧を届けることを保証する、護衛しているのがイスラエルの人々なのである。その業務についているイスラエル人たちは、どんな思いなのだろうか。
逆に、ちょっとは侍文化も残る日本人的には、そのイスラエルから、当然のように、食糧をもらうというガザの人々の心境もどうにも理解しづらいところである。・・・なんとも・・・無茶苦茶と言えるかもしれない・・・。