ハマスがどういう団体かをガザ出身のパレスチナ人として証言しているのが、ハマスの息子と呼ばれる、モサブ・ハッサン・ユーセフ氏である。エルサレムポストに、もう一人そういう人が取材されていた。
ガザのカンユニス出身の前名アイマン・アブ・スボーさん(46)は、6歳の時に初めてイスラエル兵に出会い、その時にキャンディをもらったという。学校では、ユダヤ人は、土地を奪ったので、殺すべき存在、3本足だ。大人になったらユダヤ人を殺し、我々の土地ヤッフォを取り返すのだと教えられ続けたという。
父親は27年間もイスラエル国内で働いていたのに、ユダヤ人は殺すべきという考えは変わっていなかった。アイマンさんは、12歳の時に父親とともに、リションレチオン(イスラエル国内)の建設現場で働くようになったが、13歳で家出をし、そのままイスラエルへ行って、19歳までを過ごしている。その間に養父となるニッシムさんに出会い、ユダヤ教にも出会った。
それからさまざまな苦難を超え、ヘブライ語を学び、ラビの元で、イシバでも学び、アイマンさんは、とうとうユダヤ教への正式な改宗にまで漕ぎ着けた。今の名前は、ドル・シャカールさんである。イスラエル人としてのIDを得て、一時は従軍の呼び出しもあったという。現在もイスラエル在住である。
ドルさんは、ハマスの息子のユーセフさんと同様、ハマスがいかに残虐かということを証する。また、これが宗教戦争であり、イスラエルを破滅させることが、ハマスの絶対的な目標だと語った。
ドルさんは、小さい時、母と市場にいったら、イスラエルに協力したとされる人が斬首され、手も切り落として電柱に吊るしたあと、車にくくりつけて、道路をひきづっていったのを見たという。ハマスがもし、同胞に対して、そんなことができるなら、ユダヤ人に対してどんなに恐ろしいことをするかがわかるだとうと語る。
ドルさんはまた、自分の使命は、ユダヤ人にハマスの危険性を警告することだとも語っている。