10日、イスラエルのヨルダン川(エリコから東へ10キロ)で、イエスがヨハネからバプテスマ(洗礼)を受けたとされる地域、カッセル・エル・ヤフードで、54年ぶりに、カトリックのフランシスコ会が教会活動を再開するに至った。
この地域は、ヨルダンとの国境に近く、イエスのバプテスマ(洗礼)だけでなく、エリヤが渡った場所としても覚えられている場所で、19世紀までは、様々な宗派のキリスト教会が建てられ、多くの巡礼者が集まってくる場所であった。
しかし、20世紀に入ると、度重なる中東戦争で、巡礼たちが来ることができなくなってしまう。特にこの地域では、多くの地雷が埋められていたため、1967年にイスラエルが支配するようになって、平和がもたらされた後も、まだ3000個以上ともいわれた地雷があるために、長年来ることができなかったのである。
しかし、キリスト教徒にとっては重要な場所で、イスラエルにとっても大きな可能性のあるツアーサイトであることから、長い年月をかけて、地雷の除去をすすめ、2011年から、定められたルートを通れば、ヨルダン川にまで行けるサイトとして公開されていたのであった。
今回、他の教会に先がげてオープンしたのは、カトリックの聖バプテスマのヨハネ教会である。その歴史は100年にのぼっている。
再開にあたっては、本来なら大勢の巡礼者が参加するところ、イスラエルへのバチカン大使レオポルド・ギレリ大主教はじめカトリック関係者と、イスラエルのCOVID関係者など50人だけが式典に参加した。
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