イスラエル旅行でほとんどのグループが訪れる地中海に面する遺跡、カイザリヤ。約2000年前にヘロデ大王が、構築した自らの宮殿やローマ風呂、競技場、円形劇場もある大港湾都市である。後にローマ帝国が、首都にするほどに栄えた町であった。
カイザリヤには、当初はヘロデ大王が作った水道橋(約15キロメートル)が、地中海に面するビーチにその見事な姿を今も私たちに見せている。
ところが、8月17日、その一部が、崩壊してしまった。崩壊したのは、ヘロデ大王からこれを引きついだ、1900年前ごろにローマ帝国のハドリアヌス帝が増築した部分だという。
イスラエル考古学町は、これほどに重要な遺跡が、海岸沿いにあり、十分な保護がされてこなかったと海岸管理の組織に遺憾を表明。これから保護しないと、さらに崩壊すると警告している。ただ、どこまで対処されるか不明なようである。