<ラマダン最後の金曜テロ:イスラエル人2人負傷>
神殿の丘のユダヤ人 写真出展:Times of Israel
5月30日は、ラマダン最後の金曜で、エルサレム旧市街では、神殿の丘で祈るためにイスラム教徒らが集まり始めていた。
祈りの時間の数時間前、西岸地区出身のパレスチナ人(19)が、ダマスカス門周辺で正統派ユダヤ人1人(40代)を、その後ヤッフォ門周辺でもう一人(16)を刺して負傷させる事件が発生。テロリストは治安部隊に射殺された。
この事件の1時間後にイスラムの祈りが始まったが、神殿の丘では、26万人が無事ラマダンの祈りを終えることができた。被害にあった2人は回復に向かっている。
<第52回エルサレム統一記念日>
その3日後の6月2日は、第52回目のエルサレム統一記念日であった。この日は、4日のラマダン最終日に近く、繊細な時期でもあったが、イスラエル警察は、めずらしく、イスラム教徒意外の人々にも神殿の丘へ入場する許可を出した。
このため数百人のユダヤ人が、神殿の丘へ入った。すると、イスラム教徒らが、叫んだり、石や椅子を投げたりして、一時イスラエルの治安部隊と衝突もあったが、正午までには通常に戻ったとのこと。
エルサレムでは、この日、例年のように、シオニスト団体の若者がイスラエルの旗を持って、誇らしげにダマスカス門から嘆きの壁までを歩く「フラッグ・マーチ」が行われた。午後3時から9時まで、嘆きの壁広場は、こうした若者たちから普通の家族連れまでが、広場を埋め尽くして、祝いのイベントを行った。
www.jpost.com/Israel-News/Tens-of-thousands-march-in-Jerusalem-Day-March-of-Flags-parade-591391
<統一52年目のエルサレム>
エルサレムの人口は、90万1300人。このうち、税金を納めるとみられる世俗派は、22%。
エルサレムでは、毎年、居住者が入るより出て行く方人数が8000人と減少しているのだが、昨年度は、6000人と、人口減少に歯止めがかかった。
エルサレムでは、IT産業の呼び込みが進められているが、昨年度で、33.8%増えた。エルサレムで開業したIT企業は、テルアビブのそれより長続きしているとの統計がでているとのこと。また、エルサレムに宿泊した旅行者は、2018年中、493万7600人で、2016年と比べると40万人近く増えていた。
超正統派の男性が仕事につくよう政策がすすめられているが、Times of Israelが、エルサレム市の報告として報じている統計によると、49%が仕事についているとのことであった。エルサレムに平和と繁栄が続くように!
www.timesofisrael.com/jerusalem-negative-migration-slowing-for-first-time-in-a-decade-report/