ユダヤ人が、ホロコースト記念日を覚えていた4日から5日早朝、エルサレムの旧市街、聖墳墓教会では、ギリシャ正教、ロシア正教など、東方キリスト教会が、復活祭の儀式を行なっていた。
聖墳墓教会は、イエス・キリストが十字架にかかったゴルゴダの丘と、死亡が確認されてから収められた墓地があった場所を記念する教会である。
4世紀に最初に教会として建てられているので、その場所である可能性は高いとみられている。(プロテスタントの中には異論も)
キリスト教会は、ローマ帝国が東西に分裂した後、西はローマ・カトリック、東は、東方教会としてそれぞれの発展をしていった。エルサレムを擁する東ローマ帝国(ビザンチン帝国)は、西ローマ帝国が滅んだ後も続いたことから、こちらに属していた東方教会がエルサレムの聖墳墓教会では、今もより大きな権力を維持している。
その東方教会は、西側とは違うカレンダーを使っているので、カトリック、またそこから出てきたプロテスタントとは違う日に例祭がやってくることになる。今年、東方教会の復活祭(イースター)は、5月5日であった。このため、1000年続く儀式は、4日夜から5日にかけて行われた。
教会は炎を掲げた信者たちでぎっしりになっていた。聖墳墓教会でともされた炎は、外にいる人々にも次々と繋がれていき、世界中に持ち運んでいく。
参加者は笑顔で「イエスはよみがえった!」と叫んでいる。
この人々の中には、ユダヤ人でもパレスチナ人でもない、教会関係者もいるが、ほとんどは、近隣在住のアラブ人か、パレスチナ人のキリスト教徒である。
www.timesofisrael.com/cheers-and-flames-at-jerusalems-ancient-holy-fire-event/
イスラエルのメディアは、デモで火が使われている昨今、ちょっと違う炎だとのコメントが出ていた。以下は当日の写真
日本のキリスト教会は、ほとんどが、西方のカトリックとプロテスタントである。復活祭は、4月31日で、5月12日(日)には、その後に続くペンテコステと呼ばれる日になる。興味ある人はお近くの教会へ。