6日、イスラエルで過越の第一日目、レバノンとガザとの攻防戦になる中、北京では、イランのアミドラヒアン王子、サウジアラビアのファイサル王子というこれまでで最高位となる要人たち(外相にあたる)の会談が行われた。
その中で、今後2ヶ月の間に、違いの国に領事館、大使館を開設するためのさまざまな取り決めをを開始するとの約束を交わした。たとえば、民間レベルでの交流、両国間のフライトなど、具体的なことを決めていく。両国の国交正常化が前進する流れである。
イランとサウジアラビアは、シーア派とスンニ派として、いわば犬猿の仲であるはずなので、この動きはかなり異様な動きである。その間に立っているのは中国の秦剛外相なのだが、これまでならアメリカの大統領が立っている場所に中国の外交官が立っている写真に、世界の大きな変化を感じさせられる。
www.reuters.com/world/foreign-ministers-iran-saudi-meet-china-2023-04-06/
こうした全く新しい動きから、特に左派からは、イスラエルでは、今の強硬右派政権が、アメリカ離れを引き起こしているだけでなく、せっかく立ち上げたアブラハム合意も失わせようとしているとの記事もみられるようになっている。