イスラエルでは、コロナ対策として、これまで海外からの観光客受け入れを、1年以上にわたって停止している。しかし、国内でのワクチン接種が順調に進み、屋外ではマスクの着用義務を解除した他、劇場や、映画館、ホテル、レストランなども解放し、ほとんど以前の状況に戻ってきている。
これを受けて、23日、ワクチン接種が進んでいると認められている国からで、全員がワクチン接種を終えている団体客に限って、受け入れを開始することが決まった。その最初のグループが、27日16時すぎ、ベングリオン空港に到着し、オリット・ファカシ・ハコーヘン観光相に迎えられた。
グループはアメリカミズーリ州、プリンスオブピース教会(バプテスト系)の神学生たちで、イスラエル政府としては、パイロットプログラムとしての受け入れである。ハコーヘン観光相は、「旅行を楽しんで、また他の人にもくるように励ましてください」と述べた。
以下は、TBSの須賀川記者が、1時間半以上にわたって、エルサレムの旧市街を案内している。5月20日に配信されたものだが、土産物屋等、結構普通に開店しているようで、少し安心した。
<石のひとりごと>
これほど国内でのワクチン接種がすすんでいる(成人の85%)イスラエルですら、まだ海外からの受け入れは、行動を管理しやすい団体客に絞っている。また、まずはパイロットプログラムから始めている。
日本は、まだまだ国民へのワクチン接種が進まない中で、オリンピックを断行する勢いだ。しかし、海外から来るメディア関係者などは、おそらく、実質、管理しきれないのではないだろうか。
オリンピックを通して、コロナが日本国民だけでなく、日本から全世界に散らばっていかないか。イスラエルを見ていると、どうにも懸念が高まる一方である。