イスラエル人にとっての悲願の一つ。アメリカで、イスラエルのためにスパイ活動をしたとする容疑で逮捕され、そのまま30年にもなっていたイスラエル人のジョナサン・ポラード氏(61)が20日、ついに刑務所から釈放された。
今週末、ポラード氏は、30年ぶりにニューヨークで、家族との安息日を過ごした。これはイスラエルでは大スクープ。
しかし、釈放といっても仮釈放であり、ポラード氏は、イスラエルに戻ってくる事はできず、GPS機能つきのブレスレットをはめられ、ポラード氏が使用するコンピューターの情報はすべて当局が把握するという厳しい条件つきである。
これについて、ポラード氏側は、条件が厳しすぎるとして訴える構えである。
<ジョナサン・ポラードとは何者か?>
ポラード氏は、1985年、アメリカ政府の重要機密書類を売ったとして逮捕され、2年後終身刑を言い渡されていた。これまで、歴代の大統領、首相たちがアメリカに釈放を願い出てきたのであるが、アメリカはなかなか首をたてにふらなかった。
今回釈放となった背後に何があったのかは不明だが、最近、パレスチナ人との関係の中で、イスラエルが大きく譲歩する見返りとして、ポラード氏の釈放というカードをアメリカが切ったと考えられている。
www.nytimes.com/2015/11/21/world/jonathan-pollard-released.html?_r=0