イスラエル人スパイ・ジョナサン・ポラード氏悲願の釈放 2015.11.23

イスラエル人にとっての悲願の一つ。アメリカで、イスラエルのためにスパイ活動をしたとする容疑で逮捕され、そのまま30年にもなっていたイスラエル人のジョナサン・ポラード氏(61)が20日、ついに刑務所から釈放された。

今週末、ポラード氏は、30年ぶりにニューヨークで、家族との安息日を過ごした。これはイスラエルでは大スクープ。

しかし、釈放といっても仮釈放であり、ポラード氏は、イスラエルに戻ってくる事はできず、GPS機能つきのブレスレットをはめられ、ポラード氏が使用するコンピューターの情報はすべて当局が把握するという厳しい条件つきである。

これについて、ポラード氏側は、条件が厳しすぎるとして訴える構えである。

<ジョナサン・ポラードとは何者か?>

ポラード氏は、1985年、アメリカ政府の重要機密書類を売ったとして逮捕され、2年後終身刑を言い渡されていた。これまで、歴代の大統領、首相たちがアメリカに釈放を願い出てきたのであるが、アメリカはなかなか首をたてにふらなかった。

今回釈放となった背後に何があったのかは不明だが、最近、パレスチナ人との関係の中で、イスラエルが大きく譲歩する見返りとして、ポラード氏の釈放というカードをアメリカが切ったと考えられている。

www.nytimes.com/2015/11/21/world/jonathan-pollard-released.html?_r=0 

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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