イスラエルへの経済打撃 2020.3.10

ישיבת ממשלה שבועית מספר 212 הממשלה ה-34 ראש הממשלה בנימין נתניהו Photo by Kobi Gideon / GPO

コロナ封じ込めへの先行きが不透明である中、世界中の経済が混乱しているが、それはイスラエルも同じである。現在、イスラエル国内で、海外から帰国した後に自主隔離をしている人の数は、7万人以上と推定されている。

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また特に観光業が完全ストップしたことの打撃は大きい。毎年イスラエル建国記念に合わせて、アウシュビッツで行われる「マーチオブザ・リビング」も延期が決まった。

筆者のイスラエル人ガイド仲間たちとの会話では、ほとんど皆、ここ数ヶ月のツアーがキャンセルとなり、幾人かは、外国人グループをガイドしたことで、自主隔離を命じられている。

経済省の試算によると、政府が自主隔離義務を世界すべての国に適応すると発表して以降の損失は、一ヶ月あたり49億シェケル(約1500億円)に登るという。いいかえれば、イスラエルの経済を破綻させるということである。

今、イスラエルでは、ツアーガイドや、観光業に関わる人々に対する失業保険の適応を検討しているという。カフロン経財相によると、政府の企業に対する支援策もまもなく発表される予定である。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。