イスラエルでは、あらたに2人の陽性が確認され、感染者は計17人となった。陽性が確認されたうちの1人は、帰国後23人の陽性が確認されたギリシャ人グループのバスの運転手(38)で、西岸地区やエジプトにも行っていたという。
運転手は東エルサレム在住だが、現在、ティベリアの病院で肺炎の治療を受けている。病状は安定しているとのこと。
www.jpost.com/Breaking-News/16th-Israeli-diagnosed-with-coronavirus-619908
ギリシャ人グループの、イスラエル国内での動きはまだ発表されていないが、巡礼ということから、ガリラヤ湖や、聖墳墓教会に行っていたことは間違いないだろう。聖墳墓教会は、動きがとれないほどの大混雑なので、他にも感染者がでることが、懸念される。
もう一人は、先週、イタリアから戻った高齢者。この男性が利用した便に同乗していた乗客は全員、14日間の隔離とされた。
www.timesofisrael.com/16th-virus-case-confirmed-in-israel-police-investigate-quarantine-breakers/
<ルフトハンザがイスラエルへの乗り入れ停止>
イスラエルが、ヨーロッパからの入国者への制限を決めたことを受けて、ドイツのルフトハンザは、3月28日までの予定で、イスラエルへの乗り入れを停止した。ルフトハンザは、これを含め、ヨーロッパ便7100のキャンセルを決めている。
www.timesofisrael.com/german-airlines-cancel-israel-flights-over-virus-restrictions/
<イスラエルの自宅隔離約10万人:教育省が遠隔授業システム導入へ>
イスラエルでは、「後悔するより、過剰な防衛をする方がよい」との方針で、世界に類がないほど、海外からの流入を遮断している。
現在、東アジア諸国に加えて、今、感染が急激に広がっているイタリア、スペイン、ドイツ、フランス、オーストリア、スイスからの観光客は実質、入国ができなくなった。これらの国々から帰国するイスラエル人には、その直後から14日間の自宅隔離としている。
隔離の対象とされている国があまりにも多いため、ユーロビジョンの優勝者でスペインから戻ったネタ・バルジライさん、ハマスにとらわれていたギラッド・シャリートさんなど、著名人も含め、全国で8万から10万人が、自宅隔離となっており、その数は増える傾向にある。
日本の人口での割合で言うと、およそ120万人が自宅にいるということになる。
今週、サッカーの観戦で感染者が出たが、このサッカーチームはスペインから帰国後に、14日間の自宅隔離を守っていいなかったことがわかり問題となった。警察は自宅隔離の原則を守らない者のとりしまりを強化している。
新型コロナの影響で、今や世界では約3億人に及ぶ子供達がこの問題で教育を阻害されていると言われているが(ユネスコ)、そこはさすがITの国、イスラエル。イスラエルの文部省は、クラウドシステムを使って、自宅でも授業を受けるシステムを導入。子供達は朝から午後2時か3時まで、遠隔授業を受けることになった。
チャットなどで、会議も行えるため、教師は、クラス全員とも会話が可能であるし、個別の対応も可能だという。
文部省は、保健省とともにホットラインも設立。教師たちが子供達に言うべきことや、どのようにして授業をすすめるのか、学校が始まる前のインストラクションなど、教師たちへの指導もかなり細かく説明されている。教師どうしでのコミュニケーションの場も設けられている。(プレスオフィスを通じて得た資料より)