7日、西岸地区カルキリヤに近いアズンで、パレスチナ人歯科医アミン・マンソールさんを治療のために訪ねたユダヤ人父息子が、ナイフで刺されて負傷するというテロ事件が発生した。
容疑者(15)は、父息子に、ユダヤ人かと問い、2人がアラビア語で、ユダヤ人ではないと答えたが、ナイフを出して襲いかかったという。まず、父親のヨセフ・ペレツさん(60)は、テロリストともみあって腕に負傷。
これを助けようとしてテロリストともみあいになった息子のリーベルさん(17)が背中を刺されるなどして重症となった。このとき、2人が訪ねたパレスチナ人のマンソール歯科医が、救急隊が来る前に、救急措置を行ったという。リーベルさんはその後、落ち着いて、中等度の負傷とされた。
容疑者の少年は、まだ逃亡しているが、その父親が連行され、聴取を受けている。
ペレツさん親子が西岸地区のパレスチナ自治区のマンソール歯科医から治療を受けているのは、この医師が流暢なロシア語を話すからだという。興味ふかいことに、マンソール歯科医は、ファタハ(ハマスのライバル)で、イスラエルの刑務所にも4年入ったことがあるという。
ユダヤ人を助けたパレスチナ人は、パレスチナ社会から、死の通告を受けるなどの被害に会うことが多いが、マンソール医師は、「自分は恐れていない。負傷した少年がいたら、医師として助けるのは当たり前だ。」と言っている。
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5584029,00.html
なお、西岸地区では、グッシュ・エチオンで、ドビール・ソレックさん(18)、ドレブで、父親と兄とともにいた少女リナ・シャナーブさん(17)、ミグダル・オズで、イシバ学生のドビール・ソレックさんと、テロ殺人事件が続いている。
www.timesofisrael.com/idf-west-bank-stabbing-of-israeli-teen-and-father-is-terror-attack/