上記のような状況だが、それでも今日はクリスマス。カトリックたちを中心としてクリスマスの祝いが行われている。
www.jpost.com/Christian-News/IN-PICTURES-Christmas-preparations-in-full-swing-in-the-Holy-Land-438348
<ベツレヘムの聖夜>
ベツレヘムでは、今年もクリスマスイブを迎えている。もうすぐ始まる生誕教会での深夜のミサには、パレスチナ自治政府のアッバス議長とハムダラ首相、ヨルダンの観光相や招かれた国々の代表が出席する予定である。
今夜ベツレヘムに宿泊する観光客は7000人にとどまるという。
<アッバス議長、ネタニヤフ首相のメッセージ>
クリスマスに合わせて、アッバス議長とネタニヤフ首相が、それぞれキリスト教徒に対するメッセージを発表した。
アッバス議長は、世界に対し、「ベツレヘムは18の違法なイスラエル入植地に囲まれている。」として、人種差別の国、イスラエルが2国家案を破壊したと、イスラエルを非難した。
また「イエスは、全パレスチナのシンボルだ。パレスチナは、キリスト教が発祥した地であることを誇りに思う。」と述べ、「ベツレヘムとエルサレムがキリスト教史2000年の中で初めて分離されている。」「エルサレムを主都としないパレスチナ国家はあり得ない。」と述べた。
一方、ネタニヤフ首相は、クリスマスと新年の挨拶を述べ、「イスラエルのクリスチャンは、総人口約800万人のうち2%(約16万人)がクリスチャンだと述べ、中東の中でイスラエルが唯一クリスチャンの人口が増加している国であると訴えた。
また、イスラエルは中東で唯一、クリスチャンたちが、迫害されることなく信仰を守れる国だとアピールした。また、中東のクリスチャンにとって2016年は、より安全で、より自由な年になるようにと願っていると呼びかけた。
www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/205434
<イスラエル軍クリスチャン兵士たちのクリスマス>
ギリシャ正教ガブリエル・ナダフ神父の捨て身の訴えで、イスラエル軍に従軍するアラブ人クリスチャン(イスラエル国籍)増えている。エルサレムポストによると、2012年には40人、2014年には100人以上、2015年には3月だけですでに102人のクリスチャンが従軍している。
21日、ナダフ神父は基地にクリスチャン兵士たちを訪ね、クリスマスパーティを行った。
ギリシャ正教のクリスマスは1月7日である。ナダフ神父は、自分のクリスマスとは違うが、カトリックの兄弟たちに敬意を表して12月のクリスマスに訪問したものと思われる。
ナダフ神父が、信仰の違いを超えてアラブ人クリスチャンを代表し、イスラム・アラブ人からの激しい迫害を受けながらも、ここで生まれた市民として、イスラエルと共に戦いたいとする姿は、イスラエル人に大きな感動を与えているものである。
写真あり:http://www.jpost.com/Christian-News/IDF-Christian-recruits-on-rise-soldiers-gather-for-Christmas-party-438212