1)神殿の丘へユダヤ人1440人
7月21日日没から22日は、ティシャ・ベ・アブ(アブの月の9日)と呼ばれる神殿崩壊記念日であった。この日は、宗教的な決まりではないが、2つの神殿が破壊されたことをはじめ、ユダヤ人の歴史の中で発生した様々な悲劇がこの日に重なったことを思って嘆く日とされている。
エルサレムの嘆きの壁は、日没から嘆きに来るユダヤ人でいっぱいになり、ユダヤ教シナゴグでは、断食して床にすわって、哀歌を読みながら嘆くというのがこの日である。しかし、統計によると、この日、断食すると応えたイスラエルのユダヤ人は36%だった。
www.timesofisrael.com/for-over-half-of-israelis-tisha-bav-is-just-another-day/
こうした中、第3神殿の建設をめざす右派勢力は、毎年、この日に神殿の丘へ入ろうとして、治安部隊にとっては、緊張の1日となる。
昨年は1293人、今年は記録更新の1440人が神殿の丘へ上がった。神殿の丘では祈ることも賛美も、宗教書の持ち込みも全部禁止であるが、それを破ったとして、今年は15人が拘束された。
www.jpost.com/Israel-News/Over-800-Jews-enter-Temple-Mount-on-Tisha-Be-av-two-arrested-563113
夜には若いシオニストたちが、嘆きの壁の前で”私は信じる”という、来るべきメシアを信じるという賛美を大合唱した。エルサレム・タルムードには、メシアが、ティシャベアブの日に生まれ、定められた時に来て、平和をもたらすと描かれているという。それを信じると歌ったということである。
2)LGBTのデモ行進
なぜこの日かとも思うが・・・ティシャベアブの日、テルアビブでは8万人が、ラビンスクエアに集まり、ゲイの権利を認めるよう訴えるデモを行った。
このデモは、性転換者が代理出産で子供の親になることを認める法案を、ネタニヤフ首相が支持すると約束したにもかかわらず、最終的に却下になったことに反対するものである。
参加者は、「人口800万人もいるのに、男性と女性だけか」とか、「政府は私を性別で差別する」「私が男か女かを決めるのは、私だけだ」などと叫んだ。
エルサレムでは、150人が同様のデモを行った。