ハマスとの戦争が始まって21日目になる。時間がたつにつれて、国際世論は、今、アメリカも含め、ガザにまだ220人とみられる人質解放が最優先という流れになっており、イスラエルのガザへの地上侵攻に足枷となっている。
ロイターによると、先に解放された4人に関わっていたカタールが、さらなる人質の解放にむけて、イスラエルとハマスと交渉を行なっており、まもなく突破口が開けるとみられている。
ハネグビ国家安全保障顧問が、これについて称賛する声明を出した。するとベネット前首相が、これを厳しく批判した。
カタールは、今回だけでなく、これまでもハマスとイスラエルが戦闘になるたびに、その仲介を勤めてきた国である。なぜそれができるのかというと、ハマスを実質的に支援している国だからである。
カタールは、ハマスへの現金資金援助を行っており、ハマスのトップであるイシュマエル・ハニエとハマス政治部門トップ・カリッド・マシャアルというハマスのトップ指導者を受け入れて、長年、贅沢な暮らしをさせている。いわば、カタールが今のハマスを育てたと言ってもよいだろう。
なんと、イスラエルは、これまで、カタールの現金支援が、市民への支援になるとして、ガザに入ることを認めてきたのであった。
ハマスが拉致した人質を、その親分格であるカタールが解放する。ハマスとカタールが格を上げることになるのだが、これでは、まるで、自作自演といっても過言ではない状態である。
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