目次
コロナ現状:感染者24時間で1000人以下も死者は減らず
イスラエルでは、コロナの24時間の感染者は、500−600人と、1000人以下を維持できている。しかし、いったん重症となり、呼吸器依存になった人は死亡する確率が高く、まだ死者が減る様子はない。25日は、25人、24日は、39人が死亡した。
最新のデータで、現時点で陽性者は、1万5876人(累計約31万人)、重症者552人(呼吸器218人)。死者累計は。2366人。
イスラエルでは、ガムズ教授が、イスラエル軍を使って大規模なクラスター対策のシステムが構築されてきたが、実際には、感染した人々の多くが、接触などに関して正直に話さないという課題が浮上。効果について、疑問視されている。
また、検査を受ける人も減る傾向にあり、ガムズ教授は懸念を表明。1日に7万人を目指すほか、最終的には、国民全員の検査も示唆している。
11月1日から1−4年生登校へ
イスラエルでは、先週、幼稚園の開園が決まったが、急すぎると問題になっていた。くわえて、教師 人の陽性が発覚する事態にもなっていた。また、第二波が、学校から始まったので、学校の再開については、先週、国会でも合意に至ることができなかった。
しかし、コロナ閣議は、昨日、1−3年生の登校を許可し、カプセル状態で、授業を再開することで合意。これを受けて国会が出した回答は、1−2年生は、週に3回登校し、クラスは半分に分けて授業を受ける。
3−4年生は、グループ分けの上、週に5日登校。5年生上はリモートを継続する。以上は、感染が拡大しなかった場合のみ。
教育省は、3−4年生と同様、1−2年生もグループ分けして、教師も増やすことを提案していたが、それにかかる費用は53億シェケル、教師も新たに1万3000人必要とすることから、断念するという経過があった。
www.timesofisrael.com/ministers-vote-to-send-kids-in-grades-1-4-back-to-school-next-week/
北部ドルーズのマジダル・シャムス夜間ロックダウン開始
国の制限解除が解除に向かう中、北部、シリアとの国境に面するドルーズのマジダル・シャムスでは、感染者が規定より多いとのことで、月曜から土曜までの5日間、ロックダウンされることが決まった。
全国民ワクチンへの準備開始
イスラエルでは、11月1日から、一般庶民からのボランティアで、ワクチンの大規模なテストが開始となる。担当するのは、IIBR(イスラエル生物学研究所)で、来春には、国民全員を対象にしたワクチン接種をめざす。
実施病院は、テルアビブ郊外のシェバ・ホスピタルと、エルサレムのハダッサ・エインカレム・ホスピタル。いずれも大きな総合病院である。
まずは、2人(健康な18−55歳)で、実験を開始。反応をみながら、11月中に80人(18歳以上)まで増やす。もし、80人が、副作用なく抗体を作っていることが確認されたら、12月からは、960人(年齢制限なし)で実験を行う。
もしこの人々も副作用なく抗体形成に成功していることが確認されたら、来年4月か5月には、3万人での実験を行う。
これで結果オーライなら、国民全員を対象としてワクチンの接種を開始する。いわば、ボランティアによる人体実験である。
このワクチンは、人体ではなく、ブリライフと呼ばれる、人体の中に入れられたVSVウイルスに新型コロナの棘を受け止めさせて、にせの感染状況を作り、人体に抗体を作らせるというシステムである。動物実験ではすでに、効果があったとのこと。
IIBRでは、2万5000人分の準備を完了しており、11月1日からの実験開始を迎える。
www.timesofisrael.com/human-trials-for-israeli-coronavirus-vaccine-to-begin-november-1/
イスラエルだけでなく、裕福な先進国は、ワクチン開発や、その確保と、それぞれ自国の防衛の走っている。しかし、貧しい国々では、なんの手立てもなく、感染が拡大している。WHO(世界保健機構)は、全世界を視野に、協力したワクチン作りが必要だと呼び掛けている。
www.timesofisrael.com/who-chief-warns-against-vaccine-nationalism/