先週、イギリスのマンチェスターで、子供達22人が死亡する残虐なテロが発生したが、それ以降、31日までだけでも46件のイスラムに関係するテロが発生し、408人が死亡している。
*以下のイスラム系のサイトによると、ここしばらく、死者の数が二桁になっている。(犠牲者が1人の事件は省略している。)
www.thereligionofpeace.com/attacks/attacks.aspx?Yr=Last30
5/31 アフガニスタン90人、イラク(2カ所)計77人、シリア17人、
5/29 ナイジェリア5人
5/28 イラク(モスル)2回で計52人、フィリピン8人、
5/27 アフガニスタン(3カ所)計50人、フィリピン19人
5/26 エジプト29人
5/25 アフガニスタン(3カ所)計22人、イラク(モスル)10人、ケニア5人、
5/24 アフガニスタン13人、ナイジェリア3人、インドネシア(ジャカルタ)3人、イラク(モスル)23人
多いのはやはりアフガニスタンとイラクだが、意外に多いのがフィリピンである。
エジプトでは4月、コプト教会が爆破されて計45人が死亡し、国家非常事態宣言が出されている最中だが、5月26日、再びコプト教クリスチャンの乗ったバスが銃撃され、29人が死亡した。
edition.cnn.com/2017/05/26/africa/egypt-shooting-coptic-christians/
これらのテロの犯行はISISが多いが、アフガニスタンではタリバンなども関わっている。いずれにしてもイスラム関連の過激派である。
こうした中にあるイスラム教国の指導者たちを前に、トランプ大統領は、「過激派をそれぞれで撃滅せよ。」と訴えたわけだが、昔からこの状況にあるイスラム教国の指導者たちからすれば、トランプ大統領の訴えは、非現実的と聞こえたのではないだろうか。
なお、イスラエルでは、今日1日にも西岸地区でイスラエル兵が刺され、犯人はその場で射殺される事件が発生したが、全体的には、テロによる死者数は減少傾向にある。