国際社会の懸念の中ラファを空爆:エジプトとの和平にも懸念 2024.2.9

大混雑ラファの通りPalestinians walk along a crowded main street in Rafah in the southern Gaza Strip on February 8, 2024, amid the ongoing war between Israel and the Palestinian terror group Hamas. (Mohammed Abed/AFP)

Smoke rises from Israeli strikes in Gaza on October 9, 2023 [Saleh Salem/Reuters]
南部では、イスラエル軍が、ハンユニスのハマス軍事力は、ほぼ壊滅したとの見方から、ラファ北部への軍事作戦を開始した。

ラファは、エジプトとの国境の町は、今も人道支援物資が入る入り口の町である。もともと人口27万5000人だったが、ガザ北部から逃げてきた人にハンユニス(戦争前人口43万人)からの避難者も加わって、ガザ人口の半数の120万人が集中する大密集地帯になっている。

アメリカや国連など国際社会が一斉に、ラファへの空爆は大惨事になると警告する中、イスラエルは、8日、地上軍が入る前の空からの攻撃を開始した。8日にハマス戦闘員がいそうな地点への空爆を行い、戦闘機による攻撃も行った。住宅への被害も出て、ガザ市民11人が死亡した。

イスラエルの攻撃が始まったことから、難民群衆がエジプト領内(シナイ半島)へ押し出されてくる可能性が高まっている。これに備え、エジプトが、国境に有刺鉄線を張り巡らす様子も伝えられている。

エジプトはもし、(イスラエルのラファへの攻撃のせいで)ガザから難民が流れ込んできた場合、イスラエルと40年になる和平交渉は終わらせると警告している。

ラファ国境

なお、ラファ国境では、賄賂が横行しており、エジプトへ逃れたガザ住民見少なくない。エジプトの報道によれば、昨年11月以降(イスラエルとの戦争以降)、3万5000人がすでにエジプトへと逃れている。

うちわけは、病人、国連機関職員、エジプトの国籍や他国との二重国籍を持つガザ住民だが、中には賄賂を払って、通過した者もいるという。現時点で、毎月1万5000人が通過しているとのことである。

ただ国連によると、これでも負傷してガザを出ての治療を必要とする人の0.8%が出国できているに過ぎないとのこと。

www.timesofisrael.com/israel-says-most-hamas-fighters-taken-out-as-netanyahu-vows-victory-within-months/

石堂ゆみ

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。