パレスチナ囚人39人を西岸地区ラマラへ釈放:パレスチナ人は大祝い 2023.11.25

パレスチナ囚人39人をラマラへ

ガザから捕虜たちが解放されたのと並行して、昨日正午過ぎ、イスラエルのオフィル刑務所(エルサレムとテルアビブの間にある主にパレスチナ人テロリストが収監されている刑務所)から、釈放するテロリストたちの準備が始まった。

釈放されることになっていたのは、24人の女性と、15人の未成年テロリストたち(最年少は14歳)、計39人である。女性や未成年とはいえ、イスラエル人に対して、ナイフで殺そうとした者など、殺意をもってイスラエル人を襲った人々である。

オフィル刑務所を出た39人は、まず、西岸地区ラマラに近い、ベイチュニア検問所へ移動した。

その後、赤十字のバスで、西岸地区や東エルサレムの家族の元へ解放されたのは、イスラエル人捕虜13人が、無事にイスラエル領内に入ってから、4時すぎ(日本時間0時すぎ)である。

39人が乗ったバスは、文字通り、おしくらまんじゅう状態で「アラー・アクバル」と叫ぶ男性の群衆に迎えられていた。繊細なこととして静かに人質を迎えているイスラエルと正反対である。

以下は帰ってきたマラ・ブケール(24)と喜びの再会をするパレスチナ人家族。「イスラエルの刑務所では、他の女性たちと別れ別れにされて苦しかったが、神(アラー)があれば大丈夫。うまくいった。でもガザで何があったか全然知らなかった。この交渉について聞いた時は驚いた。」と語っている。

東エルサレムにもテロリスト帰還:警察は警備を強化

パレスチナ人で釈放されたのは、イスラエル人の人質が普通の民間人であっ他のとは違って、皆、テロ行為で逮捕されていた者たちである。

たとえば、24人の女性の一人、ナファズ・ハマッド(16)は、2021年に東エルサレムのシーカー・ジャラで、隣人だったイスラエル人モリア・コーヘンさんを後ろから刺して負傷させた。12年の実刑を受けていた。

イスラエルには、こうした未然に防いだテロで逮捕したパレスチナ人が7000人以上いるという。単独犯もいるが、ハマス、ファタハ、イスラム聖戦と関係があるテロリストたちが多い。

イスラエルは、その中から、釈放できうると考えられる300人の名簿を作成した。このうち74人は東エルサレム住民である。

しかし、西岸地区や東エルサレムでは、単独のテロが最近増えている。

釈放されたテロリストが、十分悔い改めているとは考えにくく、またテロをする可能性の方が高い。警察は、東エルサレムの治安の維持を強化を余儀なくされている。

www.timesofisrael.com/24-palestinian-women-15-minors-to-be-freed-from-prison-in-first-batch-of-exchange/

石のひとりごと

ハマスが返したのは、イスラエルの市民。イスラエルが釈放したのは犯罪者。

まったく不条理だ。しかし、以前にもこのような交換で、釈放したテロリストが、イスラエル人をまた殺すようになった。それでも、イスラエルは政府も国民も一致して、この道を選んだということである。

ネタニヤフ首相が言うように、政府も、市民ひとりひとりも、国民一人一人をそこまで大事にしているということなのである。これは、命を想像する神のことが書かれている聖書を土台にしている国だからである。

そういう国なので、パレスチナ市民が巻き添えになっていることをどれほど心苦しく思っているかということなのである。

世界にはハマスを支持して、イスラエルを批判する人がいるが、ではその人は、自分はハマスの下にいたいのか、それともイスラエルの下にいたいのかを問いたいところである。

石堂ゆみ

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。