ダマスカス門近くで正統派男性刺される:テロ犯銃殺に疑問も 2021.12.6

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4日土曜、エルサレム旧市街のダマスカス門近くの交差点で、ユダヤ教正統派のアブラハム・エリメレクさん(21)が、パレスチナ人に複数回刺された。

その場に国境警備員2人が駆けつけると、テロ犯は、2人に襲いかかっている。警備員たちは、パレスチナ人を複数回銃撃し、パレスチナ人はその場で死亡した。

アブラハムさんは、首などを刺されていたが、病院に救急搬送され、命に別条はない。事件の後、ダマスカス門周辺では、パレスチナ人と警備隊との衝突が発生した。警備隊が閃光弾を使って群衆を追い払っている。

死亡したパレスチナ人は、西岸地区のサルフィートから違法にイスラエルに入っていたモハンマド・サリーマ(25)であった。

この一部始終は映像に残されていたため、警備員2人が、サリーマがすでに地面に倒れているのにもかかわらず、重ねて銃撃し死亡させている様子が問題となった。

2人は一時、身柄を拘束され詳しい調査が行われたが、すぐにベネット首相始め、警察総監からも2人の行為に問題はないとのコメントが出された。

判断としては、サリーマが、通りに倒れていたとしても、まだ起きる可能性や、もしかして自爆テロ様のベルトをしていたかもしれず、周囲の人々の安全確保のために必要な措置であったと判断されたとのこと。

警備員2人は、まもなく釈放される見通しである。2人は女性警備員であった。

詳しいことは、まだわかっていないが、サリーマの犯行には、計画性がある可能性もあるとのこと。治安部隊は、サリーマをイスラエル国内へ搬送したタクシー運転手と、サリーマの計画を知りながら補助した疑いがあるとして、その兄弟を逮捕している。

www.timesofisrael.com/border-cops-who-fatally-shot-palestinian-attacker-expected-to-be-cleared/

<石のひとりごと>

いくら正当化されたとはいえ、一人の人を銃殺した若い女性警備員の心を考えてしまう。危険なテロリストではあったのだが、自分の銃撃で一人の人が死んだのである。心になんらかの傷はのこるだろう。

また、サリーマの写真を見ると、テロリストとはいえ、写真の顔は笑顔である。全く見ず知らずのユダヤ人をなぜ殺すまでに至ったのか。洗脳というのか、思い込みというのか、やりきれない悲しみを感じる。

政治的な理由がなんであれ、神が創造した一人の人、また自分の命を奪うということは、その正反対の勢力、サタンにまどわされたとしかいいようがない。

最近、パレスチナ人のテロ事件が頻発している。今、サリーマの家族が憎しみに支配されないように。イスラエル人、パレスチナ人双方のためにとりなしを。

石堂ゆみ

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。