今月13日に脳出血で危篤状態となっていたシモン・ペレス前大統領(93)が昨夜、死去した。
医師らによると、ペレス氏は人工的な昏睡状態に置かれていたが、その神経的な症状はもはや回復しないと判断された。昨日のうちに家族らが呼び集められ、家族親族に見守られての最後になったもよう。
ペレス氏(1923ー2016)のイスラエルへの貢献は実に膨大で、ベン・グリオン時代にまでさかのぼる。まさに現代イスラエルの歴史そのものといった人物である。イスラエルのテレビは当然、朝からこのニュースでもちきりだ。
ベネット教育相は、今日は、学校やユダヤ人コミュニティでは、ペレス氏を覚える日にするよう指示を出している。
ペレス氏は、アラファト議長との和平(オスロ合意)を実現に導き、ノーベル平和賞も受賞した。世界からも”楽観の王者”として知られる。ペレス氏と直接会談した世界の要人も数知れない。
現在、葬儀の準備が進められているが、オバマ大統領が参列を希望する可能性もあり、大きな国家行事になる見通し。
追ってお伝えする。
●ペレス氏のこれまでの写真をみられます。 http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4854441,00.html
●イスラエルテレビ・チャンネル2(ヘブライ語) http://www.mako.co.il/news