ぎりぎりもう1日の休戦延長と人質解放継続決定 2023.11.30

イスラエルの治安閣議 GPO

6日後にもう1日休戦延長で合意

ハマスとイスラエルは、4日間の休戦と人質交換を終え、2日間として延長した2日目を終えた。6回目の解放は、かなりの遅延となった。

ハマスが、最年少クフィルちゃんとその兄弟と母親を殺害したと言ったからである。もしそれが真実であれば(まだ確認できてない)、イスラエルは休戦終了と同時にハマスへの攻撃を開始する可能性があった。

しかし、その後、夕方にまずロシアからの特別要請に応じる形で、ロシア国籍を持つイスラエル人2人が解放された。その後、夜23時(日本時間朝6時)になって、イスラエル人10人とタイ人4人が解放された。

これにより、イスラエルは、パレスチナ囚人30人を釈放した。

しかし、問題はその後だった。ハマスは、さらなる休戦延長を希望しており、イスラエル兵の返還も検討すると言っていた。

しかし、ハマスがその条件として解放する人質のリストに上がっていたのは、7人のイスラエル人と3人のイスラエル人の遺体だった。

イスラエルは、ハマスに、女性と子供全員の返還を要求している。リストに遺体が入っているのは約束違反ということで、イスラエルはこれを拒否した。

ネタニヤフ首相とハレヴィ参謀総長 GPO

イスラエルは、もしハマスがリストを変更したら、休戦の延長に合意する。しかし、ハマスが変更しなかったら、休戦は延長されず、朝7時(日本時間午後2時)には、戦闘が再開すると伝えていた。イスラエル軍は、戦闘再開の準備はできていると言っていた。

カタールでは、エジプトとアメリカが仲介に奔走し、ハマスが、修正したリストを提出し、イスラエルがこれを受け入れたとのことである。7時15分ごろ、交渉を続ける中で、休戦をもう1日継続することになったと発表された。

これにより、イスラエル人8人とパレスチナ囚人24人の交換が実施される見通しとなった。なんとも・・ぎりぎりだった。7回目となる人質解放は、午後4時(日本時間午後11時)に実施される予定。

www.timesofisrael.com/truce-in-gaza-counts-down-to-end-at-7-a-m-thursday-amid-efforts-to-extend/

アメリカとイスラエルの違い:アメリカ共和党・民主党議員にハマス襲撃のビデオ視聴

アメリカはイスラエルにとって最も重要な友好国である。アメリカの助けは必須である。しかし、今、アメリカはできるだけ休戦を継続させ、捕虜を全員取り戻すことを目標としており、ハマス殲滅をあきらめるわけにはいかない、イスラエルと考えが違ってきている。

イスラエルとしては、ハマスを壊滅しなければ、もはや南部国境に住民が戻ることはできない。また、人質を交渉で取り返す場合、それに伴って、危険なテロリストたちを野に放たなければない。

イスラエルはアメリカには、なんとか、交渉ではなく、ハマスを殲滅させる方向で、その方向で人質奪回する方向で助けてほしいのである。

そのためか、28日、イスラエルは、アメリカの上院議員たち100人に、ハマスが撮影した10月7日の虐殺のクリップ43分を見てもらった。これまでと同様、議員たちはみな動揺し、沈黙し、涙する人もいたという。

www.timesofisrael.com/stark-images-of-oct-7-murder-and-torture-in-israel-leave-us-senators-distraught/

アメリカからは、今ブリンケン国務長官(ユダヤ人)が向かっているが、今回の訪問は、戦争が他の地域へ拡大しないようにすることが目標とのこと。

www.haaretz.com/israel-news/2023-11-29/ty-article/.premium/blinken-heads-to-israel-west-bank-in-bid-to-extend-gaza-cease-fire/0000018c-1b97-dd4b-a38c-1f9799ea0000

石堂ゆみ

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。