30日朝、西岸地区のパレスチナ地区、ジェニンのイブン・シーナ病院に、IDF特殊部隊が、イスラム教徒の男女に変装して侵入。テロリスト3人を射殺した。3人は、西岸地区からガザの10月7日のようなイスラエル人虐殺を計画していたとみられている。
特殊部隊の行動は監視カメラに写っており、すべては10分で終わっていた。
射殺されたのは、ムハンマド・ヤラムネ(27)と、ムハンマドとバーセル・ガザウィ兄弟である。IDFとシンベト、イスラエル警察の共同声明によると、ムハンマド・ヤラムネは、海外在住のハマス指導者と連絡をとっており、病院を拠点に、ガザでの10月7日の攻撃に類似した計画の準備中であったとのこと。病院であれば、イスラエルの反撃から守られるとの計画である。
ヤラムネは、これまでからも、イスラエルでのテロ攻撃で負傷していた経歴を持っており、ジェニンでは、ハマスの報道官でもあった。
ガサウイ兄弟のうち、バーセルは、イスラム聖戦と関係があるとのこと。イスラエル軍によると、多くの指名手配テロリストたちが、病院に隠れていることがわかっている。
10月7日以来、イスラエル軍が西岸地区で逮捕したパレスチナ人は、2980人。このうち1350人はハマス関係であった。戦闘の中で、死亡したパレスチナ人は300人を超えている。
今年に入ってからでは、1月7日に、ジェニンの道路脇に仕掛けられた爆弾で、イスラエルのシャイ・ゲルメイ国境警備隊員(19)が死亡し、3人が負傷。その反撃の空爆でパレスチナ人7人が死亡していた。
ガザも危険だが、西岸地区はさらに沸騰状態にある。